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Jul 26, 2005

「行政で働いて数ヶ月」の印象

 東京都の非常勤職員として働いて早4ヶ月が過ぎました。良くも悪くも目新しいことばかりで、あっという間に夏休みシーズンを迎えることになりました。久しぶりに皆様の投稿を見ながら、触発され、投稿してみることにしました。1個人の見方でもありますし、内部の人間でありましていそべの努力はどうなの?できることあるんじゃないの?ということも当然ありますので、あくまでも、前向きなレポートで。

 最初に驚いたことは、のんびりしていることでした。あまり、多くのことも求められている感じもありませんでしたので、暇を適当にやりすごして、無難にこなしていれば、定年が来るまでちゃんとお給料がいただけるという感じを受けました。実際、定年後の再雇用の人材も多い部署です。人によっては、あまり仕事に対する意欲もみられず、改善意欲もない働き方の人も特に非難もされずに働いているように見受けられます。もちろん、再雇用の人でも非常に頼りになる人もいて、人事評価がきちんとできていないのか、組合がなんだか変に機能しているのか、そのあたりは今のところ不明です。

 次に驚いたことは、想像力のなさ、です。想像力のなさについては、昨日(7・25)の日経新聞のインタビューで安藤忠雄氏が言ってたこと、「経験が足りないから想像力が衰える」に激しく同意します。特に、巨大な構造なので全体が見えなくなってしまうということもありましょうが、一歩引いて見ると、様々な部署が連携することで、意外な効果が期待できると思います。例えば、消費者関連のイベントを行う時に、アーティスト支援事業と連携するとか、教育関連のインターンシップと組み合わせて、何かすることってできないかしら、といったイメージが全く産まれてこないようです。特に、外部で働いたことのない人は、そのあたりの発想が、役所生活の中で削がれてしまうのでないかと思います。守りの姿勢というか、変化することへの拒否感も強く感じられます。
 でも、全く悲観的な状況でもありません。提案は全く無視されるわけではなく、一考されますし、場合によっては、自由に進めさせてもらえます。提案する人がいなかったのかもしれません。どんどん外部から人員を採用すれば、活性化され、改善になっていくのかもしれません。

 それからやっぱりと思うことですが、不要の事務処理が非常に多いです。電子決済のシステムを導入していながら、結局紙で回していることも多いです。電子決済のプログラムに人間がついていけないという感じもします。また、グループウェアのシステムが入っていながら、スケジュール管理等、便利な機能を利用している人がほとんどいません。これは私の部署に限った事なのかもしれませんが、そんな印象を受けました。その上、目上の人へはメールでの連絡をしてもリプライがなく、結局、実際に確認に足を運ばないといけないのには、驚かされました。

 待遇の点は評価できます。私は月13日の契約ですが、健康保険、年金などにも加入しています。また、夏休みも2日ではありますが取得権利もありました。実は先々週すでに、取得済みで、トスカーナにワインを飲みに(?)いってきました。このような休暇を楽しめる余裕は必要だと思っていますが、一般企業ではなかなか難しいことです。外部の方からは、税金で仕事をしていて、営業成績が関係ないから悠長なことを言っていられるといわれてしまいそうですが、こういうところは維持して欲しいと考えています。ただし、このような労働条件は、きちんと働く人にこそ与えられるべきであると思っています。要するに税金の無駄遣い的な働き方の職員は許すべきではないと考えます。

 行政に今、一番必要なのは、企業でキャリアを積んだ人材、そして、外部からの厳しい目、じゃないかと感じています。
 私は、幸い、消費者団体と東京都の協働のプロジェクトを担当しているので、全て行政側の感覚で動くわけではなく、わりと自由に楽しくやっています。ですが、消費者団体には消費者団体のカラーがあり、こちらでも普通の企業で働いてきた私にすると大きな発見があります。
 まだ、働き始めて数ヶ月、しばらくは、日々、新鮮な出来事が体験できそうです。

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Comments

一人一人の差がとても大きいと思います。それは意欲の点でも、能力の点でもです。多分人事制度がうまく機能していないのだと思います。このことは企業でももちろん少なからずある問題なのですが、行政の場合はその幅が下に限りなく広く、働かない人を許容してしまうような構造ができていると感じます。
→自分の税金が意欲が全くなく、仕事もほとんどしない人の給料になっているかと思うと憤りを感じるます。その分をシステム導入するとか民間に任せることで相当改善できるのに。。。

Posted by: いそべかおり | Jul 28, 2005 at 10:37 AM

私も以前、環境関係で行政の方と仕事をしました。その方はとても市民活動に理解があって「行政にもこういう人がいるのか」と驚かされました。担当者によるのでしょうか。
誰に対しても公平でなくてはならないという縛りが、思い切った行動に走らせない意識構造が根底にあるように思います。

Posted by: 菊地 敏夫 | Jul 28, 2005 at 06:32 AM

私も生涯学習委員の関係で月一回ほど地元の役所に足を運んでいますが、まさに同じ感想。
かなり大ウケしながら読みました。

融通がきかず、無駄な書類が多いこと。
ミス(個人情報漏えい)を怖がって、メールさえろくに使えない、使おうとしないこと。
「作業」を仕事と思っているらしいこと。
この効率の悪さは能力以前に思想の問題でしょうね。

いそべさん、まだまだ「新鮮」な経験ができそうで、楽しそう。
また、レポート楽しみにしてます!

Posted by: KURO | Jul 27, 2005 at 07:02 PM

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