再任用、再雇用制度-常勤でない働き方
公務員の再任用制度、再雇用制度ってご存知でしょうか。私は、東京都で非常勤職員として働くようになって初めて知りました。私の配属先の島は、7名中、1名が再任用、1名が再雇用、私含めて2名が非常勤職員です。再任用の方は月16日勤務、再雇用の方は月13日勤務、私ともう一人の非常勤職員は月13日勤務ですから、3名のみが常勤ということになります。
再任用制度、再雇用制度、非常勤制度については、実際に内部で勤務することがなければ、意識することのない勤務形態ですが、ちゃんと制度化されていて、東京都のホームページでも確認をすることができます。
まずは、東京都再雇用職員設置要綱をざっと見てみました。再雇用制度が最初にできたのは、昭和60年のようです。報酬だとか勤務日数だとかが細かく決められていますが、第19の「この要綱の実施について必要な事項は、総務部長が定める。」とあり、その後に附則として「この要綱は、平成×年四月一日から施行する。」と毎年、新たに施行されています。ただ、各年度でどの内容が変更されたのか、総務部長が必要事項をどのように定めたかという詳細については、リンクもないので、わかりませんでした。
次に職員の再任用に関する条例の方もざっと見てみました。再任用制度ができたのは、平成13年のようです。それにしても条例を読むのは本当に骨が折れます。仕方がないことなのですが、改正が入ったり、他の条例や法律を参照する必要があることも多く、根気と総合的に物事を考える力が必要のようです。職員さんからちらっと聞いた内容を組み合わせて、現在の運用内容を簡単に記載すると退職(60歳)→再任用(3年以内の契約更新)→再雇用(~65歳)となっているようです。再任用になるにはそれまでの勤務実績を考慮した選考があるようで、再任用されずに再雇用となるケースもあるようです。それから、イレギュラーなケースかもしれませんが、退職まで3年くらいある職員の方が、親の介護のためにこの3月で退職され、4月から月13日勤務の再雇用として別の部署で働いていますので、そういうケースもあるようです。
人それぞれにいろいろな事情がありますから、こういった勤務形態があることに関しては、評価できると思います。実際、私も非常勤職員で月13日の雇用契約で満足しています。ただし、うまく運用するためには、勤務する人の考え方、ワークシェアリング的な考え方を職場全体で徹底し、サービス品質を下げない考え方が重要だと思っています。サービス品質を下げずにうまく運用することが可能であれば、企業の雇用確保の面や、子育てや介護で常勤できない人をうまく活用できるのではないかと考えます。
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Comments
コメントありがとうございます。再雇用制度、民間企業でも実施しているところはあるんですね。やはり常勤ではなくなって、給料3割減なんでしょうか。同じだけ働いてたら、何だかやるせない気がします。その上、採用のハードルが高いのですか。確かにもし、採用となっても元の地位でないということは辛いのかもしれません。
WHO Core Health Indicatorsの参考資料を見てみました。2002年の平均寿命、日本人81.9歳とか。
そうすると60で定年になってしまうとその後の生活に不安をもつケースって多いのでしょうね。そのような場合であっても退職年齢になると生活維持にかかるお金は若い頃よりは減ると思われますので、ワークシェアリングのような制度で、最低限の収入が維持できて、余った時間を地域活動や趣味などに回せるゆとりある生活ができる社会であればいいと思います。
でも、いろいろな仕組みを作るにしても、個人の能力差があるから難しいですよね。社会に出て歳を重ねるごとに、個人の能力差が歴然としていくのを様々な職場で見てきました。利用価値のある人材であるための努力はしないといけないなあ、と反省含めて思ったりしてます。
Posted by: いそべかおり | Apr 09, 2006 at 06:01 PM
再雇用制度。民間企業でもあります。
ただし給料は退職時に比べて3割位減。
採用される人数も評価が高い人、狭き門です。
先日教職員の友人と同窓会で話したところ
団塊世代の先生がこれから大量に定年を迎え待遇に
苦慮されている話を聞きました。
人間なかなか変われないようです。
会社人間の人も元の会社の地位とか功績を捨てて
地域の為に働いてほしいものです。
Posted by: トシ | Apr 09, 2006 at 04:50 PM
コメントありがとうございます。ご指摘のとおり、再任用、再雇用は元職員の雇用延長みたいなもので、中途入庁=非常勤という位置づけとは別です。非常勤という意味では同じですが。
「パート型天下り」という表現は言い得て妙ですね。この3月退職された方の話によると再雇用制度がない時期は、定年退職制度がなかったとか。本当でしょうかね?仕事の内容と賃金がおりあっていると思えないケースも相当ありそうですね。ただ、それを正当に評価する基準や制度もなさそうですが。また、サービスの性質上そういったポジションにベテラン職員が必要なのかについて等、吟味し、改善する必要がおおありな制度だと思っています。
高齢社会対策として、ベテランの賢い利用法の制度としてはありなのかなあ、と考えます。
民間でベテランを正当に活用し、企業活動に貢献できているビジネスモデルとかが出てきて、行政の制度を見直すような風潮にでもなれば、いいんですが。
中途入庁の待遇に関しては、別途触れてみようと思います。
Posted by: いそべかおり | Apr 09, 2006 at 07:21 AM
再任用、再雇用いずれも元職員の人の雇用延長みたいな制度でしょうか。
限られた元公務員の再活用制度ですよね。
主旨は評価できる点はあると思います。
ただ、これと非常勤職員の制度は根本的に違うものだと思います。
中途入社=非常勤というケースは行政の一般的な形であり、その制度自体も良い制度です。
問題点としては、仕事の内容・質と賃金がつりあっているかどうかです。
再雇用や再任用制度については行政職員の「特典」であり、たとえお給料が少ないとしても、「パート版天下り」みたいな制度だから雇ってもらえるだけでもラッキーみたいな感じでしょうか。
ただ非常勤職員に関しては仕事の質に関わりなく出自、というか、入社の経緯の違いだけなのに、給与が安いという印象があります。
(給与が恵まれている非常勤職員もいると思いますが、私が目にするものは、比較的割安な給料が多い印象です)
引退者の再雇用と中途入社者の待遇は、分けて考えておかなければ、民間など各方面への悪癖の波及みたいな面が心配です。
Posted by: KURO | Apr 08, 2006 at 09:24 PM