景観法が施行されて、美しい景観をつくりましょうというシンポジウムに参加しました。
(茨城の美しい景観づくりシンポジウム、主催:建築士会、NPO茨城の暮らしと景観を考える会、協賛:茨城県、水戸市)
車優先の郊外型大型店舗の展開に歯止めをかけ、空洞化した中心市街地に人を呼び戻そうという行政側の意図と事業者側では今後の仕事の窓口が変わるのではという疑問と市民グループ側からは景観法でどこまで規制ができるのか?とういう各々の立場が交錯したシンポジウムでした。
行政側からは、横浜市で都市デザインに35年間ずっと関わってきた方が事例を紹介。
みなとみらい地区と関内、元町、中華街というった旧市街地との回遊性を説明。
歩いて気持ちのよいまちをコンセプトに10年くらいずつかけてビルの色とか緑地歩道を整備してきた。
続いて市民グループから空き店舗を改装して市民交流サロンにした事例や道路沿いに花壇を置いたりクリスマスに100本の手作りクリスマスツリーを広場に置いたり、まちの駅という高齢者の集まるスポットを紹介。
水戸市の行政の方が、千波湖周辺の建物の高さ規制を紹介。
それでも若いカップルがデートに行くのは、「内原の大型ショッピングセンター(ジャスコ)です。」と聞いて会場の笑いを誘いました。
車社会の地方都市にとっては、中心市街地を整備するより郊外に大型店舗を誘致して里山をつぶして住宅地を造成したほうが選挙の票になったり地域経済の活性化につながったりします。
一方で中心市街地の商店主は、高齢化が進み資本力が乏しく後継者もいないことからあえて冒険はしたがらない。年金と家賃収入でなんとか暮らしていけると静観の人が多い。
市民も大半がサラリーマンで地域とのつながりもなく愛着も持てない。
市民の声が上がらなければ行政も表立って動けない。
中心市街地を取り巻く状況は厳しいものがあると感じました。
茨城県では、つくば市と守谷市が景観指定都市に選ばれました。
今後、景観条例の制定、住民と行政との協働が試されています。
つくばではTXブームにあやかってマンションの建築ラッシュです。
低層の緑豊かな景観が壊されて、安普請の建売住宅が立ち並び始めています。
経済性の原理だけでは、景観も中心市街地も保たれないことを感じています。
かといって日本橋の上の首都高を地下に通したり、韓国ソウルのように川を復元することが本当に中心市街地の活性化になるのか、単なる第2の公共事業ではないのか、悩ましいところです。
小布施や横浜のように、地元に愛着を持った人が外部からの人や資本をプロデュースして身の丈にあった中心市街地を作れないかと思いました。
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