Nov 02, 2006

言論統制大連発

教育基本法改正に関するタウンミーティングで市民に対して「質問事項の強制」が行われたことは、けっこういろいろな新聞が取り上げてる。
だけど、扱いがわりあい簡単だから見落としちゃう場合も多いと思うけれども、この内容はかなりな大問題だと思う。

9月2日青森県で行われた教育改革に関するタウンミーティングで、参加する市民(学校関係者)に対して、内閣府が事前に質問内容を3つ提示し、
「あなたは2の質問をしてください」
とか、脚本を書いていたらしい。
質問の内容は具体的に限定されていて、これが一番いけないことなんだけど、3つの質問全てが教育基本法改正に賛成の意見ばかりだった。
そして、内閣府からの依頼であることは伏せてくれるよう頼まれもした。
結局、質問者は当日欠席したらしいが、おそらく、そのお仕着せの質問をやりたくなかったからなんだろう。
質問の内容はこれだ。
(1)時代に対応すべく、教育の基本となる教育基本法は見直すべきだと思います
(2)改正案は「公共の精神」などの視点が重視されていて共感している。改正をきっかけに思いやりのある社会の実現を目指すべきだ
(3)教育の原点はやはり家庭教育だと思います

この記事に関して検索をかけてみると、赤旗新聞が一番詳しく報道してた。
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik4/2006-11-02/2006110201_01_0.html

赤旗新聞だけだと、
「また偏ってるから」
って思うかもしれないけど、この件に関しては朝日や読売、共同通信なども赤旗新聞ほど詳しくはないけれどもちゃんと報道している。
具体的に説明している赤旗新聞の記事をぜひ見てほしいし、できれば10月31日の高橋議員(共産党)の質問や、11月1日の石井議員(共産党)の質問を国会テレビで見てみるのが一番いいと思う。

タウンミーティングと言えばだよ。
政府と市民との意見交換の場だから、まあ今回のテーマは「リスク」ではないけれども消費者基本計画にも挙げられている「リスクコミュニケーション」の一種だよね。
その意見交換の場が、あらかじめ政府の描いたシナリオで運営されているとすれば、「市民との交流も行った」ってアリバイを作らせるだけじゃん。
政府という巨大な権力に名指しで命令されたら、反抗して当日いきなり全然違うことを発言する、なんて怖い行動は普通できないから、ミーティングを欠席した質問者の行動はギリギリの抵抗だったのだと思う。
こんなタウンミーティングなら、やらないほうがマシだし、やるのならば少なくとも「あらかじめ内閣府で質問内容を設定させていただきました」って言えよ。
「命令されたことは秘密で」
「自分の言葉でいかにも本音っぽく発言して」
ってさあ・・・。
これを国会で指摘した共産党、GJ!だね。
国政選挙では民主党の邪魔をして、目の上のたんこぶみたいな存在ではあるけれど。
(ちと脱線。この間の旭川市長選挙では、民主党勝利です。誰も報道しないけど)

言論指示といえばもう一つ。
NHKの国際ラジオ放送に対して、総務省が「拉致問題を重点的に取り上げよ!」という命令を下したらしい。
自民党の片山参議院幹事長などは、最初は反対してたけれども、今日の話し合いで、賛成に転じたという。
http://www.asahi.com/culture/tv_radio/TKY200611020194.html
なーんだやっぱりやってたんじゃん。
じゃあ、前に問題になった従軍慰安婦問題についても、やっぱりやってたんだね。
それも、安倍さんと、今をときめく「核武装」発言中川昭一さんだもんね。
なあんだ。
随分怒ってたけど、やってたんじゃん、やっぱり。

国際ラジオ放送で拉致を取り上げろって命令の内容自体は、現在日本国で一番反論の言いにくい問題でもあるだけに、異論を言うのは難しい。
ましてや、横田さんたち被害者にまで、こういうことに関しては発言させちゃってるわけだから、それを見ちゃうとますます一般国民としては反論しづらい。
だけど、これがまかり通るのならば、そのうちあちこちで
「この問題は大事だから」
「あの問題も大事だから」
って、放送命令が頻発するようになるよ。
(あ、もう放送命令って出てるようなものか。最近の報道番組見てると)

翼賛メディアが小さな囲み記事とかで、この2つのニュースを報道している。
記事は小さいけど問題は大きい。
小さいけれども報道したのは、メディアの最後の悲鳴かもしれない。
市民は、自分の言論や質問内容をお上から決められたくなかったら、こういうニュースに大きく大きく反応した方が良い。

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Jan 19, 2005

どうした?ジャーナリズム

ここのところ、毎日ドラクエにはまってまして、なかなかテレビが見られないのですが、そんな中で注目しているニュースがNHKの番組改変問題。

2001年に放送された教育テレビの番組に関して、政治家の圧力がかかり、NHKは至急番組を編集しなおし、問題の多い部分をカットして放送したという問題だ。
当時担当デスク、現チーフプロデューサーの長井氏が昨年12月、NHKの内部告発委員会に告発した。
告発したけど反応がないため、マスコミに発表(このあたりの経緯、詳細は忘れた)したのが1月12日だったか。
一面で大きく取り上げたのが朝日新聞。
他の大新聞は当初「無視」を決め込んでたようだけど、問題が大きくなってきたら、それぞれ社説などで意見を表明してる。
社説の主張内容も毎度お馴染みの朝日・毎日VS読売・産経の構図がくっきり表れおもしろい。
朝日誹謗派の産経・読売は政治介入の有無よりも、この番組が「従軍慰安婦問題」という微妙な話題だった点で、すでに番組に拒絶感を感じているようにもとれる。
さらに初めに報道したのが天敵朝日新聞だったものだから、社説の口調は非常に感情的。
(社説は下のリンクから)

今日もNHKが会見を開いたというニュースを夜のNHKニュースで見てたら、政治家に面会したと告発されたNHK幹部の会見、圧力を与えたと名指しされた中川経済産業大臣の話、同じく圧力を指摘された安部副幹事長の話、を大幅に時間をとって放映していた。
そしてNHK側に都合のよい内部告発委員会の結論を報道。
すべて「圧力はない」という側の発言ばかり。

だけど、告発をした長井氏や、「不当な」取材をした朝日新聞の見解は放送せず。
これじゃあ、説得力は感じない。
そもそも弱い立場の一職員である長井氏が「嘘」「憶測」だけで簡単に告発するとは思えず。
なんにもメリットないもん。

公益通報者保護法が成立しても、これじゃ先行き暗いね。
内部の委員が調査して「違う」と結論出して、内部告発者が攻撃される。

視聴者である私たちは、ある意味テレビや新聞など報道からしか事実を知ることができない。
それなのに最近、ジャーナリズムってどうなっちゃったの?

がんばれ長井さん。
がんばれ朝日新聞。

朝日の18日付け特集記事
http://www.asahi.com/national/update/0118/004.html
読売
http://www.yomiuri.co.jp/editorial/news/20050114ig91.htm
産経
http://www.sankei.co.jp/news/050118/morning/editoria.htm
毎日(1月15日)
http://www.mainichi-msn.co.jp/column/shasetsu/index.html
東京
http://www.tokyo-np.co.jp/00/sha/20050113/col_____sha_____001.shtml

東京新聞特報(お奨め!)
http://www.tokyo-np.co.jp/00/tokuho/20050118/mng_____tokuho__000.shtml
これにも書いてあるけど、本当「右傾化」に関する批判はないんですよね、最近。やばいです。

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