Aug 10, 2006

意味不明のリーフレット

 内閣府で作った「みんなで食育楽しく食育~みんなを応援する食育推進基本計画~」というリーフレットが郵便物の中に入っていました。デザイン的にも全く魅力的でないパンフレットだったのですが、何気なく目を通して、さらに驚きました。入っていたのは、このパンフレットでした。今見て、このリーフレットが子ども向けということを再確認しましたが、我が家ではこんなやりとりがなされました。

 「んー、いったいこれ誰向けだろうねー。」
 「『食べ残してないかな?』とあるからやっぱり子ども向けなんじゃない?」
 「『お父さん、お母さんや先生などにもバランスのとれた食事や楽しく食事を取ることの大切さを伝えます。』、とか『食べ物の安全について、いろいろな人たちと意見交換します。』『食べ物の安全や栄養について、役に立つことをしらせます』とかって、誰に対して誰がすることを言っているんだろう。子どもに向かって、『します宣言』してもねえ。その上、具体的な内容は全くないし。そもそも、このリーフレットの目的はなんだろうねえ」
という話になりました。結局、
 「んー、とにかく、政府は何をやってるかをアピールしなくちゃならないから、『します宣言』のリーフレット作ったんじゃない?」
 「だけど、それを子どもに?何の意味があるんだろうねえ。このためにいくらの税金が使われたんだろう」
ということで、打ち止めとなりました。

 せっかくリーフレットを作成するのでしたら、メッセージが伝わるように意識して作成して欲しいものです。子ども向けだったら、子ども向けらしく法律で何をやろうとしてるかより、その中の一つでも、具体的な内容を記載した方がよほど、意味のあるリーフレットになるのでは、と思ってしまいました。
 例えば、食べ物の安全のことだったら、「学校給食ではこんなふうに食べ物の安全を守っています、だから、安心してみんなと美味しく食べようね!」などの内容の方が食育基本法を意識した政府の努力がアピールできるのではないかと思います。 アピールできるようなことがないから、こんなリーフレットにしているのでしたら、すぐに取り組んで欲しいものです。

 ついでに、学校給食がどんな管理体制なのか気になって、調べてみました。学校給食法なるものがあるんですね。知りませんでした。見たところ、食の安全に関しては触れていないようです。私は子どもがいないので全く現状把握ができていませんが、黒川さんの記事で農政局の人が言ってるように輸入牛肉とかも使われたりしちゃうんでしょうか。給食の食材の原産地公開などはきっとないでしょうから、使っていてもわからないのかもしれません。学校給食については、選択の自由ってほとんどないでしょうから、安全性の確保だけは、きちんとして欲しいと切に望みます。

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Jul 28, 2006

米国産牛肉回避宣言

前回11月の決定といい今回の決定といい「再開ありき」で国民への説明が全然不十分。
それが気に入らないから、断固米国産牛は拒否しようと決めた。

冷静に考えてみれば米国産牛を食べたら即危険というわけではないし(ま、危険があるとわかって食べるのもね)、2003年12月に輸入停止が決定されるまでは普通に食べてたわけだし、もう手遅れかもしれない。
それに、牛肉として売ってるものや、肉の形を残している加工食品ならば警戒するけど、牛脂や牛エキスの使用なんて、どの食品に使用されてるかなんていちいちわからないわけだから、消費者としてはたぶん避けようはないんだろう。

だけども、合理的な根拠やきちんとした説明なしに輸入再開した経緯への抗議の意味も込めて、避けられる限りの米国産牛を避けたいと思うのだ。それにできるだけ避ける努力をするってことは、まったく避ける努力をしないよりも、「大当たり」になる可能性は少しは減少するだろう。
頭がスポンジになるのは嫌だ。

まあ、普通の肉はともかくとして、問題は加工食品だろう。
生鮮食品は原産地表示が必須だけれど、加工食品には今のところそういうルールがない、と私は理解している。
限定的なルールはあるようだけど、たとえばカレールーやレトルトカレーや冷凍食品などには表示ルールはない。
(こういうのは加工食品というのではなく、調味料というのかもしれないけど。正式には)

今日の報道では「10月からは加工食品にも表示義務ができる」とあった。
そのことについて知りたくて、農林水産省の「消費者の部屋」に電話をかけたが何度かかけてもいずれも通話中。
やはり質問殺到してるのかな、と思いつつ、関東農政局に電話してみる。

農政局の担当者は、べらんめえ調というか、非常にざっくばらんな対応で10分以上相手をしてくれた。
10月からの制度について詳しく知りたい、どこかで発表してるのか、と聞くと、
「すごく発表している。そんなことも知らないのなら話にならない」
ということになり、まずはネットで見れるその説明のコンテンツを教えてもらうところからスタート。

私は冷凍食品や野菜を一品加えて炒めればOKみたいな「調味料」の方をイメージしてたんだけど、農政局の人が「すごく発表している」と言ったのは、要は「一部の加工食品について決まっている」ということだった。

極めて「生鮮」に近い加工食品がその対象で、たとえば「牛豚合挽肉」などの場合、加工食品として扱われるので現在は表示義務はない(決定はしてるけど待機期間みたいな感じ)が、10月からは原料原産地表示が必要になるということだ。
つまり、加工食品を「加工した場所」ではなく、「加工するために使った材料の原産地を表示する」ということ。

ただ、「主に使われている原料」についての表示義務なので、たとえば牛豚挽肉で豚肉60:牛肉40ならば、豚肉が「主な主原料」だから豚肉にのみ表示義務が生じる。
「主に使われている原料」とは、50%以上を占める原料のことだ。
良くわかったけれども、それでは私の目的は解決しない。
要は、米国産牛を回避したいわけだ。
主な主原料でなく米国産牛が混じっていた場合、このルールでは消費者は判断できない。

そのことを伝えると、「その場合は食べないという選択をする他ない」というお答えだった。
そのあたりからこの農政局の人、だんだん本音みたいのがでてきて、
「自分の個人的意見」
とした上で言っていた。
「主な主原料じゃない場合がイヤなんだよね」
「だけど、一番問題は給食ですよ。自分も子どもがいるけど、給食業者も民営化したから当然使うでしょ、米国産牛」
回避する手立てはないのかと聞くと、
「保護者が騒ぐほか手立てはない」
とのこと。

そう言えば、川崎厚生労働大臣も言ったそうじゃないか。
「米国産牛を大臣は食べますか?」と聞かれて、
「立場上、食べます」ってこれ、本音が出ちゃった?
中川農林水産大臣は、
「どこの国の肉だって、おいしければ食べる」
ってそれ、答えになってないよ。
行政の職員の人が本音を言う分にはともかく、川崎さん、中川さん。決める権限をもってるのはあなた方でしょ?

農政局への問い合わせに加えて、いくつかの食品メーカーにも電話をかけてみたが、まだ検討中というところみたいね。
はっきり「使う」と宣言してる吉野屋ディー・アンド・シーなんかはわかりやすいからいいんだけど、「当面使用しない」とお茶を濁してみたり、他社の出方を見てるんだろうな。
本音は「消費者の忘却を待つ」なのかもしれない。
どうせ、この騒動だって、半年もたてばみんな段々忘却してくるだろうよ。

使うなら使うでいいよ。素直に言ってくれれば消費者は選択できるから。
はっきりしないのが良くない。

農政局の人も言っていた。
「嘘つかれれば終わりです」
って。
だから行政は頼むからそういう「嘘つかれれば」みたいなことに対して対策打ってほしいんだけどね。
ただ、比較的HP上でも安心安全に関する姿勢をはっきり示してて、食品パッケージにも表示を行っているヱスビー食品は、
「現在検討中でまったく未定だけれども、決定を行うときにできる限り消費者の方の声を聞きます」
と言っていた。
はっきり「検討中」と言い、その理由も「供給量の見極め」と答えたヱスビー食品はある意味正直。きれいごとで固めてないところが。
だから、この会社が「消費者の声を聞く」と言ったのも、本音に近いのかもしれない。

米国産牛を回避したい人は、今後は自力で情報収集して回避していかなければならないのだけども、この際一歩進めて声を出してみてはどうだろう。
農政局には電話番号と名前を聞かれた。
報告書を書くためだそうで、「消費者の不安の声」として、ちゃんと報告してくれるそうだ。
企業だって、顧客の動向を注視しているのは確実で、そういう不安を1人でも多くの人が伝えれば、良い方向に動くと思う。
レストランで昼食をとるとき、居酒屋で一杯飲むとき、一言添えれば良い。
「牛肉の原産地はどこですか?」と。
答えられない店ならば牛肉を使ったメニューは注文しなければいいし、豪州産を使ってる店ならば積極的に牛肉メニューを注文してあげればよい。
「できる」会社ならば、こういう顧客の声は、必ずチェックしているものだと思う。

黙って「米国産を選択しない」だけでは相手にその意図は伝わらない。
一言聞いてみれば、「選ばない理由」が伝わるかもしれないのだ。
市場原理市場原理と言われ続けてる私たち。
消費者だって積極的に「市場原理」を利用すれば良い。

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Jun 15, 2006

赤色発光ダイオード野菜

天候不順で野菜の値が高騰し、赤色発光ダイオードで作られた野菜が注目されています。

天候に左右されずに安定した収穫が得られるため、外食産業やスーパーなどで重宝されているそうです。

畑の真ん中に巨大ハウスが登場し、中でパック詰の野菜が育つ様子は正に農業ではなく工業製品です。
一瞬、閉ざされた空間に大量に詰め込まれたニワトリたちの様子を思いました。
また牛骨粉を食べて育った牛がBSEに罹ったことを思い出しました。

安価で大量生産が可能になれば、参入する新規企業も増えるでしょう。
消費者にとっても値段がそこそこで味が均一であれば願ったり叶ったりかもしれません。

それでも何かひっかかります。
旬の味や土や太陽の恵み、生命の営みといったものが削り取られた気がします。
地域の土壌に根付いた食材も失われていくように思われます。

農業が工業に変わることに違和感を覚えます。


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Apr 04, 2006

牛肉注意

食品安全委員会の専門委員会のうち、BSE関連を扱っている「プリオン専門調査会」の専門委員半数が辞任したという。

NHKの報道によれば、辞任した6名はいずれも米国牛輸入再開に対して慎重派の先生だったという。
つまり、昨年10月に米国牛の輸入再開を決定した際、12名いるプリオン専門調査会の委員のうち6名が輸入再開には慎重論を持っていたのだから、そういう状態の中で「決定」をしたのであれば、かなり強引な決定だったということになる。
民主主義の原則、多数決にもなってないじゃん。
あのとき、座長の吉川教授は
「最終的には消費者の選択」
と、狂牛病感染の危険を消費者の自己責任にマル投げするような発言をした。

いくらなんでも無責任逃げ発言だなあと思って私も米国牛への不信感を募らせていた。
通常専門家のお墨付きがあれば「安心」するはずだけど、あの言葉を聞いたら逆に不安になったが、やはり「結論ありき」の議論だったわけだ。
専門調査会の運営についても、「政府に都合のよい結論を強引に決めようとしていると感じた」と辞任した品川委員は言っている。
NHKのニュースはこれだ。
http://www3.nhk.or.jp/news/2006/04/04/d20060404000020.html

格差社会に関する毎日新聞の特集http://www.mainichi-msn.co.jp/shakai/wadai/tatenarabi/news/20060403k0000m040022000c.htmlでも似たようなエピソードが載っている。
規制改革・民間解放推進会議の前身である総合規制改革会議の席で、労災保険の民間開放で意見が割れた。
反対派の慶応大学・清家篤教授は、メンバーと考えを一致団結させることを強要され、次期会議に切り替わる段階で委員からも外された。
これも結論ありきの議論だったんだろう。

こういった委員会では往々にして、政府の意向に沿った意見を言う御用学者が選任されるのが通常のようだが今回の食品安全委員会の件は消費者の生命に直接関わる事案なだけに、薄ら寒くなってくるし、こう言ったニュースを私たちは注目すべきだと思う。

「消費者の選択」って言われたって限界がある。
普通に生鮮品の肉として売られている場合には「米国産」と書いてあるものを買わないという選択はできる。
だがそれは表示が偽装でないという前提が守られての話だ。
これが加工食品になろうものならば、まず消費者が自主的に米国産を排除することはできない。
メーカーだって、表示すれば嫌われる米国産ならば、表示の必要のない加工食品で使おうってことになるかもしれない。
実際、食品メーカーやレストランのHPを見ても、積極的に米国産牛の扱いについて記載しているところは少ない。
たとえば
「米国産を使わない」
とはっきり宣言しているゼンショーグループは、トップページにきちんと
「米国産への当社の見解」
を載せている。
米国産牛肉への言及を避けているような企業がどういう考え方を持っているかは想像がつくというものだ。

政府が強引に輸入再開を決めてしまえば、企業は米国産牛肉を使用したって何ら責められることもないわけだから、4月1日からスタートした公益通報者保護の対象にもなりはしない。
すべては消費者の自己責任ということになり、将来発症したとしても原因物が何であるかを立証することは不可能で、渡航歴でもあれば、国の補償も受けられなくなる可能性もある。

とりあえず、今回辞任した6名の先生の名前をよく覚えておいて、米国産牛問題について政府の説明ばかりを信用しないでこの先生たちの意見も参考にするようにしよう。

【今回辞任した6名(米国産牛肉慎重派)】
金子清俊 東京医科大学教授
甲斐知恵子 東京大学医科学研究所教授
北本哲之 東北大学大学院教授
品川森一 独立行政法人農業・生物系特定産業技術研究機構プリオン病研究センター長
山内一也 財団法人日本生物科学研究所主任研究員
横山隆  独立行政法人農業・生物系特定産業技術研究機構プリオン病研究センター研究チーム長

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Jul 13, 2005

鳥インフルエンザ

茨城県の県西部で発生している鳥インフルエンザ。
人への感染はないというものの、心配です。

一昨年のコイヘルペス(KHV)の時もそうでしたが、行政の対応は全数殺処分(焼き鳥?)
住民への説明会。農家への損害補償。

原因の追求と対策はどうなっているのでしょう?

人間の都合で狭い鶏舎に押し込められて卵を産む機械となったニワトリ。
病気にならないほうがおかしいとは思わないのだろうか?

人間の世界でも、狭い地下鉄で数時間閉じ込められたらストレスでイライラするのに
鳥の世界でも同じようなことが起きているはず、と想像する。

そんなことを考えていたら、こんなコラムにぶつかりました。
マックでオーガニックミルクはいかが?

鳥もコイも牛も人間も自然の一部であるはず。
どこかが壊れれば全体がおかしくなる。

家畜を工業製品にしてはいけない。
食べ物に対して生命をつないでいく考えを持っていきたい。


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May 31, 2005

いばらき農業元気アップネットワーク

(社)霞ヶ浦市民協会の総会に参加しました。

平成16年度の収支報告、17年度の事業計画と議事が進み(今年は里浜をキーワードに事業を組み立てていくそうです)最後に質問に立たれた方が、「いばらき農業元気アップネットワーク」について説明がありました。

興味があったので、懇親会で資料をもらい家に帰って読んでみるとなかなか立派な内容。
いばらき農業元気アップネットワーク
つくば市が構造改革特区「万葉の里つくばあぐり特区」になって、それの具体的な実行部隊のようです。
2年前から話し合いが重ねられ、市民協会にも参加を呼びかけられているようでした。

農業者と消費者を結び「自立」した農業経営者、新規就農者を増やす。
環境にやさしい農業の担い手を増やし、学校給食や体験農業を子供たちにさせて「食育」に役立てる。
企業とタイアップして排出される食材の残りを肥料にして有機農産物を作る。
霞ヶ浦・北浦の注ぐ河川の水をきれいにして湖を再生させる。

今までの農業が大量生産・大量消費型の20世紀型の農業に対して、これからの農業が循環型で多面的な機能をもった農業に転換しようという動きのようです。

問題は、農家とそれを取り巻く関係機関(農協や流通)の意識改革と
農業を支える消費者の購買行動、補助金(直接支払い)や税制のように思えました。

市民協会が「里浜」の再生で漁業の復権を願い、いばらき農業元気ネットワークが「里山」で農業の再生を試みる。いずれにしても1次産業の再生が自然と折り合いをつけるキーワードのようです。

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