YAHOOニュースで見た、読売新聞の記事だ。
最近、ちょっと話題として下火になっている、JR西日本の記事がこのようにひっそりと。
↓
(引用)
ボウリング大会の車掌区長ら処分…脱線事故でJR西
JR西日本は14日、福知山線の脱線事故後に相次いだ社員らの「不適切行為」を受け、事故当日の4月25日にボウリング大会を開いた天王寺車掌区(大阪市)の区長や、事故電車に乗り合わせながら救助活動をしなかった運転士ら計22人を、戒告や訓告などの処分にした。
同社によると、同区長を戒告としたほか、訓告6人、厳重注意10人など。ゴルフコンペ「神戸支社長杯」を催した神戸支社長を訓告、同25~30日の間に懇親会や送別会などを開いた駅長や保線区長を厳重注意とした。
(引用ここまでソースは下)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050714-00000215-yom-soci
出ましたなあ。
処分。
えーっと、恒内社長も、南谷会長も、まだ健在ですよね。
JR西日本関連のニュースで彼らが辞任しただのっていうのはたしか聞いてないはずだし、7月14日時点のJR西日本HPによると、まだご健在のよう。
組織図の、会社案内の会長と社長のところにちゃんと名前が出ている。
上の記事によると、ボウリング大会を開いた区長や、事故電車に乗り合わせながら救助活動をしなかった運転士が、いろいろと処分されたらしい。
ちょっとちょっとこれってどうよ?
自分らはなんやかんやの理由をつけて、役職に居残っておいて、マスコミの標的になった悪名高い社員らを、彼らの責任ということで、処分ですか。
悪いのは、ボウリングしたり、救助活動をしなかった運転士だ、ということか。
その人たちの、心構えがちゃんとしていれば、あんな事故は起こらなかったとでも?
ほとんど人権無視のような再教育を行っておいて、いざとなったら自己責任てか。
ボウリング大会については、前回、書いた通り。↓
http://akechan.cocolog-nifty.com/ad/2005/05/post_4661.html主催した人でさえも、いやいやながら、仕方なく、仕事として、ボウリング大会を行わざるを得なかったに違いないと私は思っている。
ましてや、たまたま乗り合わせた運転士は論外。
救助活動をしないで遊んでいたわけではない。
会社に急いだのだ。
自分のところの長の講演会があったから、勤務時間より数時間前に会社に向っており、それでたまたま事故車に乗り合わせたというではないか。
一般的には、
「人命よりか上司との約束のがだいじなのか」
と言われそうだが、この人たちはきつい選択をしなければならなかったに違いない。
そもそも個人の判断で、どんなに人道的なことをやろうと、この組織ならば、「命令に背いた」とかいうことで処罰しそうだ。
常日ごろから、上司との約束を第一とする(そのために命を投げ打って時間を守ろうとした運転士もいた)風土を作ってきた組織だ。
しかも、その場で救助活動をやることがベストだったかどうかは、わからない。
世間の感情は、救助せずに職務を優先したってことになるのだろうけどそれは感情論だ。
必ずしもその人たちが救助にあたれば、効果があがったかどうかはわからない。
当該会社の社員であれば、(しかもこれだけ普段から上意下達が徹底した職場であるならば)独断で救助活動するよりも、ひとまず出社して、組織的な役割を果たす方が大事だと(効果も大きいと)判断したとしても当然かもしれない。
独断で救助活動したために、自分の運転すべき電車が発車しなかったら、どういうことになるのだろう、ということも、考えるべきだろう。
マスコミの取材した再教育のビデオを見る限り、個々の社員の判断など、受け入れられない会社であるだろうことは、わかる。
君たちの頭脳などいらない、手足が必要だ。
そういう会社でしょう。どっちみち。
事故が起こったときの、あの首脳部の対応を見ていると、
今初めて頭を使ったのでうまく使えてない、という雰囲気に満ち満ちていた。
対応も、なにもかも、恐ろしくお粗末。
自分の頭で考えてこなかったから、トップからしてあの程度の対応がいっぱいいっぱいなんだろう。
今回の処分も、マスコミが本質と直接関係のないボウリング大会や乗り合わせた社員のことを必要以上に大きく取り上げたことにJR西日本が反応した応急処置だろう。
ひどい話。
この人たちが処分された理由は、
「マスコミに嗅ぎ付けられて、わが社のイメージを悪くした」
とか、そのあたりが本音なんじゃない?
やつあたりっていう種類の。
権限を与えられない者に責任だけ押し付けるのは、間違えている。
この組織だけではないだろう。
権限と責任のアンバランスは、どこの組織でも、ある程度存在する。
たいがい、弱い立場の者に不利な形で。
組織では、上下関係があり、下の者は、ないがしろになる。
おうおうにして、何を言われても受け入れざるを得ないから下の者は無抵抗だ。
上は、その理不尽に気づく必要もない。
上になってしまえば、すごろくの「上がり」みたいな感じになるのが日本の企業だからだ。
今までないがしろにされても耐えてきたんだ。
せっかく上の立場になったんだもの。
この権限を使わずしてどうする。
なーんて。
(全員ではない、と言っておこう。なかには、良い上司や経営者もいる)
忘れた頃に、こういうせこい処分を行って、いまだに社長が居座っているJR西日本。
本気で、救助せずに出社した社員が悪いと思ったのだろうか。
社員の自主的な判断をもともと尊重する風土があったとは思えない。
案外、マスコミが騒がなかったら、いろいろ惑わされずにまっすぐ出社したことを評価する土壌だったりして。
組織のすごくずるいところをまたまた見せてくれた。
下の者も、上の者も、このニュースから考えさせられることは非常に多いのではないか。
マスコミも、この大きなニュース。
その場だけ騒ぎ立てるのではなく、継続的に、時々追っかけて、伝えるべき。
ちょっと関心が、テロとか郵政に行ってる間にこういう処分だもんね。
隅におけない、ってか?
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