Apr 25, 2006

千葉7区補選に関する新聞記事比較

正攻法での選挙がきちんと勝利した千葉7区補選。
「小泉劇場から小沢劇場へ」
などと言われているけれども、今回の選挙結果は「格差是正」を明確に訴えた民主党の政策による勝利だと私は思う。
小沢一郎さんが代表就任時に言った「対立軸をつくる」。
これがさっそく選挙の公約に反映された形で、大変選択のしやすかった選挙だったのではないか。
とにかく、民主党支持の私としては、万歳。
嬉しくって嬉しくって、翌日の24日にはさっそく朝日、読売、産経、毎日、東京の5紙を集めて新聞記事比較を行った。

比較内容は「1面での扱い」「社説」「3面、社会面などの独自記事」「掲載率(選挙に関する何らかの記述があったページ数を総ページ数で割る。社説、地方欄は数えない)」の4項目に加えて、同じ日に開票された岩国市・沖縄市・東広島市の市長選についての記事も比較してみた。
評価は5段階評価。
最高点は25点。

●1面での扱い

5紙とも1面トップにこの記事を持ってきており、内容的にもそれほど差はない。
1面トップの記事は概要説明だから、大抵どんなニュースを比較してもそれほど違いはない。
結局、記事の大きさや写真の良し悪しが一番の評価ポイントになったりする。

今回扱いが良いな、と感じたのは意外や意外。民主党のことが大嫌いらしい朝日新聞だ。
大きくこの記事を取り扱い、写真は3枚もある。候補者写真、小沢・菅・鳩山のトロイカ写真、武部・冬柴の負け組会見写真だ。
記事も詳しく、とくに約49%という今回の投票率についての説明がわかりやすい。
昨年の総選挙よりも投票率が下がったことを強調する論調も多い中で、朝日は、補選とは元々投票率が低いものであることを説明し、過去の補選の投票率も例示している。

続いて、写真がぶっちぎり良かったのが毎日。
トロイカ写真、候補者写真の2枚の写真を載せているが、トロイカ写真の3人の顔がいい。
とても良い表情の写真を選んで大きく掲載している。

産経新聞は今回あまり力が入っていない感じがした。
トップは事実説明と小沢さんの会見要旨、トロイカ写真。

東京新聞も、トップ記事は簡素だ。
事実を淡々と伝え文章が少なめ。
写真は候補者の万歳写真。

だが、もっとも不機嫌そうだったのが読売。
トップは自民の敗因分析などが中心だが、文章が少なく写真もない。

朝日と毎日が5点、産経が3点、東京が2点、読売が1点となった。

●社説

ダントツぶっちぎり良かったのが東京新聞の社説。
お題は「あきられた?小泉政治」。
昨年の総選挙を「異様な熱狂」とし、有権者は小泉政治にあきたのかも、としている。
自民党などが「ご祝儀相場だ」と分析しているが、それ以上に小泉政治が問われた補選だった点を指摘し、武部の「最初はグー、サイトーケン」パフォーマンスもそのまま紹介している。
「面白さにこだわる小泉手法に嫌気がさした」
「選挙戦で争われたのは小泉路線そのもの」
「世の中の風向きの変化」
「浮ついた選挙戦より日本のあり方をしっかりと示す政治を求めている。そのことを教えてくれた選挙」
とし、自民党はなぜこんな結果になったのかをしっかり考えろとしている。
溜飲の下がる文章とはこのことで、政治評論家の森田実さんも絶賛している。
http://www.pluto.dti.ne.jp/%7Emor97512/C02608.HTML

他の4紙はさして違いなない。
公正中立に書いているのが産経と毎日だが、毎日が
「この選挙区は農村と都市部が混在しており、全国の縮図」
としているのにたいして産経は今回の結果は
「この選挙区限定」
であることを強調している。
私は「全国の縮図」の方に同意したい。
この選挙区よりもっと都市部ともっと農村部の街があることを考えると、この選挙区の意向がめちゃくちゃ珍しいものであるとは思えない。

朝日、読売もとりたててインパクトのある社説ではないが、気になったのは両紙とも
「対案路線はどうしたのだ」
と言ったようなことを書いている点だ。
小沢さんは、対案路線そのものは否定していない。
ただ、問題はその対案の中身で、単に数字を微修正したような対案ではなく、基本理念の部分での対案を示せと言っている。
小沢さんが対案路線を放棄しているというのは嘘だし、単なる微修正の対案を求めるのであれば、それでは与党にとって都合の良い野党でしかない。

というわけで、本当はもっともっと差をつけたいところだけれども5段階評価なので、
東京が5点、毎日が3点、産経が2点、朝日と読売が1点ということにする。

●独自記事

今回もっとも充実していたのが意外や意外、朝日新聞だ。
これまでいろいろな政治記事で新聞比較をやってきたが、朝日はかなり政権より報道が多く民主党については徹底して厳しかった。
リベラルな顔をしてるくせに翼賛してるから、もともと保守系であることが明白な産経・読売よりももっと問題だ、と私は思っているが、今回の選挙で少しまた軸足をずらしてきているように感じる。
翼賛新聞にもなれない「日和見新聞」と評価してあげよう。
ただし、今回の記事は良かった。
とくに他紙と違ったのは、当選した太田議員のプロフィールを丁寧に説明している点と、出口調査の分析が面白かった点だ。
朝日では、出口調査の結果を、年齢別、男女別に分析している。
その結果は、今回はとくに民主党への女性票が激減したとしている。
民主党に投票した人は40、50代の男性が中心。
若者や女性は自民党に投票した人が多かったそうだ。
民主党が女性から人気がないのはいつものことだが、とくに女性候補の場合が厳しいという。
どーしてだ?
私は今回の太田議員、キャバクラのことをあっさり認めてしかも
「この職業が社会から批判されるいわれはない」
と言った点にすごく感動した。
最高の学歴、最高の経歴を持ったエリートしか議員になれないなんてきまりはどこにもないはずだ。
「誰もがチャレンジして勝ち組を目指せる社会」
なんて言うなら、学歴や経歴で候補者を人選するのもたいがいにする方がいい。

以下、十分にページをとって詳しく伝えているのは東京と毎日。
自民党、民主党それぞれの陣営の話や出口調査、有権者の声など。
質的には近いがやや熱が入っていないように感じるのは産経。
なんとなく、結果に不満がありそうだ。

そして今回の記事に対して全然やる気がないのが読売新聞。
少なくとも社会面のトップに持ってくるべき話題だと思うが、読売お得意の社会面の記事は本当に小さく地味。
この選挙の意味を矮小化し、政府に都合の悪いことを極力書かない読売の悪い癖が出たようだ。

朝日が5点、東京・毎日が4点、産経が3点、読売が1点。

●岩国市長選などの記事

合併に伴ってこの日、あちこちで市長選が行われていたが、自民推薦の候補がことごとく負けているのも今回の特徴だ。
とくに在日米軍に深い関係のある岩国市の市長選は、安倍さんの地元でもあり、安倍さんが応援演説に入った候補者が負け、移転反対派の前市長が支持された。
また、東広島市では、小泉イエスマンの中川秀直さんの息子が落選した。
ここでも安倍さんと中川さんが応援演説をしてたのに。

この記事をどのように扱っているかを見てみると、朝日、東京、毎日はいずれも1面に小さいながらも掲載している。
とくに解説が詳しいのが朝日と東京で、結果を記すだけでなく、これまでの経緯みたいなことを併記している。
1面、2面、社会面で扱っている。
毎日も同様な扱いをしているが、少し記事が小さかった。

これに対して産経は3面に一応簡略に書いてあるのみ。
読売にいたっては2面に岩国のみ。東広島については触れてもいない。

朝日と東京が4点、毎日が3点、産経が2点、読売が1点だ。

●掲載率

千葉7区補選に関する記事の扱いは、
東京新聞 24面中5面に掲載 20.83%
毎日新聞 32面中4面に掲載 12.5%
産経新聞 30面中3面に掲載 10%
朝日と読売 36面中3面に掲載 8.33%
となり、東京が5点、毎日が4点、産経が3点、朝日と読売が2点となった。

●合計

1位 東京新聞 20点
2位 毎日新聞 19点
3位 朝日新聞 17点
4位 産経新聞 13点
ビリ 読売新聞  6点

こういう結果となった。
いつも新聞比較をすると、朝日がダントツビケとなることが多いのだが、今回はよく頑張った。
これまでは民主党をコケにしていた朝日だが、小沢民主は評価するんか?
強そうだから、本当に政権交代しちゃったときにそなえて、また思想転向を始めたのか?朝日は。

新聞記事の比較はこちらから。

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Apr 08, 2006

民主党代表選に関する新聞記事比較(長文御免)

民主党代表選に関する記事、さすがに各紙すごい分量の報道で、5紙(朝日、読売、産経、毎日、東京)を読むのにすごい時間がかかってしまった。
おそらく本一冊分の分量はあったことだろう。
お陰で私は小沢さんのことに大変詳しくなった。

今回の記事評価は、
・1面での扱い
・社説
・総合面、政治面、社会面等の独自取材
・演説・会見の要旨
・他党の反応
・掲載率(少しでも関連記事があったページを全ページ数で割る)
の6項目で、良いと思った順に5点、4点・・・となっていく。
評価の根拠としては、民主党支持の私の意向が加味されるが、報道の質にも最大に注意をはらったつもりである。

●1面での扱い

当然トップ記事でしょうと思いきや、トップ扱いしてない紙が2紙。
朝日新聞と産経新聞だ。
両紙のトップは普天間同意に関する記事になっている。
普天間問題も確かに大切な問題で、市民への大きな裏切りという点で、私は憤りを覚える。
だが、この問題はある意味「水もの」である政治記事に比べ、十分な検証を行った上で改めて特集したって良い問題だ。
第一、知事は反論する見込みであり、知事との交渉が行われる8日を待ってから特集しても良いはずだ。
民主党代表選の記事は、今日の朝刊を逃せばもう取り上げることはできない。

この観点で読んでみたのだが、産経の中身は違った。
右上から順番に重要度を示していると考えればたしかに民主党の記事は2つめの扱いだ。
だが、記事のボリュームや写真の扱い、内容は、大変に力の入ったものだ。
他紙の一面とは一風変わった独自取材記事や記名記事がある。
記名記事の内容が秀逸で、「挙党一致」を強調する他紙の論調とは全く逆で、むしろ「剛腕を磨いていくべきで、自らの個性を殺して和を重視する必要はない」とエールを送っている。
取り上げ方はかなり好意的で、これが産経新聞なのか、と思った。

東京、毎日、読売の三紙は1面トップの扱いで、わりに似通っている。
それぞれ政治部記者の論説文を載せており、毎日と東京は好意的にエールを送っており「壊し屋」という言葉を使っていない。
読売の論説文は辛口。読売としての注文を書いているが、この内容が産経と対照的なのが目を惹いた。
記者の論説文にはそれぞれの意見の特徴があり、好みを含めて採点すれば、東京・毎日と読売には少し差をつけておきたくなる。

問題は民主党大嫌いな朝日新聞だ。
朝日のトップ記事は、ほとんどが普天間問題、付録として民主党という具合に完全に民主党代表戦を軽視しており、文の内容にもなにも新しいものがない。
投げやりな印象を持つ記事で、他紙のように総力取材で一生懸命作った記事にはとても見えない。
経済紙としてのアイデンティティーを色濃く示しているためいつもこの比較からは除外している日経新聞でさえもトップは民主党だったのに。

気に入らないニュースをあまり伝えないのは朝日新聞の特徴だ。
テレビや新聞の「露出率」は支持率に影響を与える。
露出度が高いほど親近感を感じるので、好感度は増していく。
今回もそうだろう。投票の様子や小沢さんの演説を見て、民主党や小沢さんに好感を持った人は多いと思う。
小沢アレルギーがあって民主党にがっかりした人もいるだろうけど、好感を持った人の方が多いと私は思う。
小泉政権を応援するためには、民主党批判をするより取り上げない方が簡単だ。
批判をすれば、その批判が不当、行き過ぎと思われれば逆に批判された対象のイメージがよくなる場合もあるからだ。
朝日はそのあたりでえらく政府に遠慮しているように見える。
何度でも言うが、朝日は内政については小泉支持だ。

1面トップの評価は、
産経 5
毎日・東京 4
読売 3
朝日 1
となった。

●社説

前向きな社説と後向きな社説で分かれた。
メール問題の責任をとって、党として最大の改革を行った民主党を、スタート段階から一方的に批判するような態度はいただけない。
今後の注文も含めた前向きな社説であれば、辛口であっても甘口であっても私は評価したい。

この点で前向きなのが産経と東京。
後向きが朝日、読売、毎日。

とくに驚きは前向きの中でも東京が比較的辛口エールなのに対して、産経は甘口エールな点だ。
これに対して将来の悪い方向ばかり懸念する朝日や、9月まで次の選挙をしないのは悠長などと述べた毎日は一方の側の主張のみを繰り返した意見押し付け系。
朝日・毎日ほどではないにせよ、旧態依然、時代遅れなどと揶揄し強引に自社の持論をもって「こうするべきだ」と注文をつける読売も、論理的ではないと感じた。
私の好みも含めて、産経が5、東京が4、朝日・読売・毎日を1点とする。
毎日新聞の思想分裂は危険。
朝日と同じく右旋回中かもしれない。
ただ、毎日新聞の論説委員には岸井成格という有名な小泉応援団がいて、この人の論調だけは社の見解から浮いている。
岸井成格が書いた社説かもしれない。

●独自取材記事

ここでも光っていたのは産経新聞。
外交や憲法関連、安全保障についてはタカ派思想に偏る産経だが、私が今までに比較で取り上げた問題(内政)については、公平でデータ重視の傾向があり、バランスが良いと思う。
いろんな角度から取材しているが、全体に前向きでユーモアもある文体。
とくに、他紙が掲載していなかった両候補の推薦人一覧や、テレビ報道の様子を書いた記事は興味深い。
産経は、基本的内容の解説になりがちな1面にも工夫がある。
基本内容の説明は少なめで、その分独自取材の特集等を1面から掲載する。

掘り下げて報じたのは東京新聞。
この新聞は社会面の前の2ページを使って毎日「特報」というコーナーを載せる。
旬なニュースを週刊誌的に取り上げ、肩の力を抜いて読める非常に優れたコーナーだ。
また、社会面での街の声の取材がすごい。
多くの人への取材を一覧表にして、コンパクトに述べている。力が入っている。
それと、自民党を壊そうとする小泉さんの後から、「手伝うよ」とブルドーザーに乗って登場する小沢さんの漫画が良かった。

基礎知識の習得には読売新聞が良い。
独自性や面白みには欠けるものの、いつも、割に基本的なことのおさらいから記事を書く傾向があり、包括的にニュースを把握したい人向け。
時事問題の勉強などに新聞を利用する人には、案外良いかもしれない。

以上3紙は客観的な報道に徹していた。
だが、最低だったのは朝日と毎日。
毎日の評価できる点は他紙がやってなかった票読みの事前調査と岩見隆夫さんのコラム。
岩見さんのコラムは中立で、ただ今回の結果により政治が面白くなることを強調している。
その他の記事は岸井の影響下にあったのだろうか。
「演出」「本当にやるのか」「運営に不安」「テレビ番組のはしご」
など否定的、皮肉な言葉が並ぶ。
否定してもいい。
ただ、対案として(笑)肯定的な部分もちゃんと報じて、読者に考えさせるべきではないのか。

朝日はさらにひどい。
なにしろ記事数や記事への力の入れ方が全然なってない。
他紙に比べて極端にあっさりした報道で、内容的にも新しさはなく、手抜き報道と言わざるを得ない。
一つだけ評価できるのは、他紙がやっていない菅さんの動きに関する報道だ。
選挙準備に焦点をあて、両候補を同じ分量で紹介している。
ただ、小沢さんに関してはかなり批判的なのに対し、菅さんが「負けてあげた」と取れるようなエピソードを載せており、あまりにも温度差がある。
トップページで使っている小沢さんの写真よりも政治欄で使っている菅さんの写真のサイズが大きいのも異例な感じだ。
朝日は菅さん応援だったんだろう。

評価は、内容に特色のある産経と東京が5点。
初心者に優しい読売が4点。
誹謗中傷中心の毎日は2点。
やる気もない朝日は1点。

●演説・会見の要旨

一番詳しいのが読売で、投票前に行った演説と、決定後に行った会見(所信表明みたいなの)に加え、記者会見要旨も載せている。5点。
演説要旨と所信表明要旨を載せたのが毎日と産経で3点。
所信表明要旨のみの朝日と東京が2点。

東京と産経は共同通信かなにかの記事を載せているため要旨の内容は一緒。
この要旨は項目別にまとめてあるためわかりやすいが、笑ったのは産経が「外交」を省略しているところ。
総じて肯定的に記事をまとめた産経にとって小沢さんの「中・韓との関係を良くする」外交政策は気に食わなかったのだろう。
逆に朝日は独自取材記事欄などで繰り返しこの外交政策について記述している。ここだけは気に入ったのかもしれない。

●各党の反応

まあどの紙も同じような党首コメントみたいな記事だが、共産・社民の扱いに注目してみた。
全紙を比較している場合には、繰り返し同じ記事が出てくることになるが、普通の人はこんなことはしない。
どれか1紙と日経をとってるとかが普通だろう。
共産・社民は少数政党であるとは言え、やはりそれらの党を支持している国民だっている。
それらの党を全く無視した態度はいかがなものか、と思うのだ。
加えて自民党の焦りについても読みたい。

全部の党の党首の見解を載せているのは東京と毎日。
とくに毎日は自民党の反応についても詳しい。
毎日が5点で東京が4点だ。

産経は与党のみ、読売は自民党のみだ。
自民党の反応についてはそれぞれ一定の記述がある。3点。

そして朝日新聞さんは、なんと首相と安倍さんの言葉だけを載せている。
手抜きもあるが、さては朝日新聞さん。
尊敬する小泉さまの後をしっかり引き継ぐタカ派の安部さんを推奨ですか?
随分と外交理念を曲げなければ難しいようですが。

●掲載率

全紙社説では扱ってるので、今回は社説は数えずに掲載ページを数えた。
地方欄も数えない。
基本的に掲載ページ数を数えるときには1面に載ってる「関連記事を何ページに記載」に基づいて数えている。
自分で全紙面をめくって確認することはやってない。
ただ、私は正直自分で宿敵だと思ってる朝日の動向が実は気になる。
朝日だけ特別に他ページも見てたら、オピニオン欄に元三重県知事の北川正恭さんの論説文が載っていた。
朝日新聞の記事全体の中でもこの意見が最も中立で前向きで良い内容だったのだが、朝日新聞はトップの「関連記事」でこれを紹介していない。
有識者であってもあくまでも「オピニオン」として無視してるのかなあ、と思い、これをカウントするかどうかで悩んだ。
でも、朝日が記事として数えていないこれを一つと数えるとすれば、他の新聞もチェックしなければならないし、じゃあ読者投稿はどうするのだ、ということになる。
だから、0.5と数えることにしたから、朝日は掲載ページ数が4.5となった。
これを全ページ数の36ページで割って掲載率を出した。

結果は、
東京新聞 28.57%
毎日新聞 17.86%
読売新聞 17.5%
朝日と産経 12.5%
となった。

上から順に5、4、3、2点と採点。

●総合得点(30点満点)

1位 東京新聞 25点
2位 産経新聞 23点
3位 読売新聞 19点
4位 毎日新聞 18点
びり 朝日新聞 8点

毎度言い訳してるが、私は政府寄りの考えを持つ人間ではなく、民主党支持者だ。
理由は政治にバランスを求めるからだ。
だから政府が一方の方向にまい進している今などは対抗力を持っている野党第一党を応援する。
「民主党はわかりにくい」
と揶揄する論調はたくさん聞くが、たしかに自民や社民と比較すればその中間に位置する民主党はわかりにくくなる。

だが、わかりやすければいい、白黒はっきりしてればいいというものでは政治はないと思う。
極端に偏ることなくバランスを考えて、景気対策みたいな攻めの部分と弱者保護みたいな守りの部分の両立を目指す政党がいいと思う。
それを目指す党は、現在のところ民主党、国民新党、新党日本の3党だと思う。

この考えに近い新聞は東京新聞で遠い新聞は産経新聞だ。
考えが近く、納得ずくで購読することに決めた東京新聞を私が評価すれば、高得点になるのは当然。
考えが違うのにいつも比較的高得点を記録する産経新聞には、私は敬意を表したいと思う。

はっきり言えるのは、朝日新聞という新聞は社の好みが記事に色濃く反映される新聞であるということだ。
右系の人から批判されるのは当然であろうが、では政府批判したい人は朝日を支持するか、と言えばそうでもない。
社長の息子が大麻で逮捕されたことを18日間も隠していたことからもわかる通り、朝日の公平中立性には大きな疑問符がつくと言わざるを得ない。

過去の民主党の代表選挙のとき、必ず政府筋がもっと大きなニュースをぶっ放して1面トップを奪ってきた。
今日の勝谷さんの日記の表題はそれを皮肉っている。
この戦略に今回乗っかったのは朝日と産経。
ただ産経は形としては乗っかっていても、記事の内容で読者への誠実を果たした。
朝日は完全に乗っかっている。
たぶん朝日自身の意志とも合致したんだろう。

朝日新聞を購読している方、本当に気をつけてください。

【追記】
4月9日付けの東京新聞「筆荒」では、「民主党代表選に何をぶつけてくるだろうと思ったら普天間だった」と断じている。
よくぞ言った。
http://www.tokyo-np.co.jp/00/hissen/20060409/col_____hissen__000.shtml

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Feb 25, 2006

伊藤公介議員聴聞に関する新聞記事比較

23日、政治倫理審査会で伊藤公介議員への聴聞が行われ、民主党の長妻議員などが質問に立った。
もうすっかり忘れ去られた耐震偽装事件。
耐震偽装や食の安全など、重要な問題が皆、民主党の永田議員のメール騒動で吹っ飛んでしまったじゃないか!と偽善家ぶって民主党に罪を着せるのならば、こういった忘れ去られそうな事件を大きく扱ってこそが大新聞の公共性というものだろう。

今回の新聞比較は、買いに行く時間が遅かったため、残念ながら毎日新聞は売り切れていて、朝日、読売、産経、東京の4紙(2月24日号)を比較する。
採点項目は、「1面での扱い」「社説」「3面、社会面などの独自記事」「審査会のやりとり」「問題意識」と、この政治倫理審査会のニュースが少しでも載っているページ数を全ページ数で割った「掲載率」とする。
6項目で最高点は30点。
ポイントは、「これでこの問題は終わり」とするか「証人喚問を求めよう」とするかで、評価は私の目線でつけるため、「証人喚問を求めよう」としている新聞ほどエライという観点でつけてみることにする。

●1面

一時はあんなに世間をお騒がせしたこの問題も、今や1面にも載らないご時世になりました。
この記事を1面でしっかり扱ったのは読売と東京。
朝日、産経は1面での取り扱いなし。
ちなみに4紙の1面に載ってる記事は、大きい順、目の行く順に

朝日:永田議員、沖縄返還密約、日経社員インサイダーの疑い、中絶希望者に里親案内

読売:永田議員、伊藤公介議員、量的緩和、モスクワ市場屋根崩落、イラク130人射殺、将棋

産経:ドコモ携帯第4世代、永田議員、ライブドアに関する連載記事

東京:ライブドア架空取引関連、伊藤公介議員、永田議員、圏央道あきるの訴訟判決、モスクワ市場屋根崩落

トップニュースの扱いは難しいとは言え、きちんと1面に載せた読売と東京が4点。
載せなかった朝日と産経は1点。

●社説

1面での扱いとは反対に、伊藤公介議員のことを社説で書いたのは朝日と産経。
書かなかったのが東京と読売。
ただし、東京新聞は民主党に関する社説の中で伊藤議員の疑惑が深まり証人喚問が必要だと言っている。

産経の社説は伊藤氏の証人喚問をすべきだという主張で、一瞬これは毎日新聞か、と思った。

朝日は、旧態然とした口利き政治を批判。ただし「見られかねない」など自民や公明の期待する帰結を示唆。
証人喚問もひとつの方法だ、と述べるにとどまり、もう一つの民主党に関する社説と比べると全然ぬるい。

まあ、そうは言っても社説に取り上げなかったところをあまり評価するわけにもいかないので、
産経が5、朝日が3、東京が2、読売が1ということにしよう。

●独自記事

東京新聞以外は、はっきりいって「全然やる気なし」。
東京新聞は、3面の「核心」欄で疑惑の中身について詳しく説明。
与党が幕引きを図っている点にも言及し、社会面では審査の模様をカラー写真つきで一番大きく取り上げている。

読売は東京の次に記事は多いが、内容は事実を淡々と報じるのみ。
まあ、「淡々」と「事実」を伝えてくれるのはありがたいことだが。

産経は全体に記事数がずば抜けて少ない。
社会面に大きな写真つきで載っているが、次数は少ない。
やりとりを説明した程度。

朝日は内容的には大体、東京、読売と同じだが、伊藤議員が突っ込まれたことに対して国交省の言い分をいちいち載せて伊藤議員のために言い訳をしている翼賛状態。

東京が5点で読売が3点。
朝日と産経は別の意味で両方とも2点。

●審議のやりとり

産経は載せず、あとの3紙がかろうじて載せているが、朝日と読売は、各質問者(3名)につき2問ずつ程度の質問を申し訳程度に載せているだけで、ほとんど掲載の意味がない。
ページの約3分の1を使って一番詳しく載せた東京にははるか及ばない。

東京が5点、朝日と読売が3点、産経が1点。

●問題意識

各新聞の考え方が感じられる部分を総合して「問題意識」として評価してみる。
ここは当然私と同意見の新聞が高得点を得る。
一番大切なのは、この問題をもう幕引きにしてしまうのか、今後さらに追及すべきと考えてるのか。

少ない記事数ながら社説ではっきり証人喚問に言及している産経が5点。

審議で話題になった三男(こっちは三男だよ。あっちは次男ね)の会社について取り上げ、政官業癒着について指摘している東京が4点。

言葉でしっかり問題意識を表現しているのは産経と東京のみ。

読売は絵で表現した。
4面の政治欄に、ボロボロの永田議員を盾にした伊藤公介の絵を「風よけ?」という題名で発表している。
これが思いのほか皮肉になっていて、センスが良い、ということで3点をあげる。

朝日は全然ダメ。
問題点に触れていないばかりか、伝え方がことごとく伊藤議員が主語になっている。
「伊藤議員はーーと反省した」
「伊藤議員はーーと否定した」
など完全、自民党が書いたような文章になっている。1点。

●掲載率

掲載ページ数が多くても、こちゃこちゃっとした記事ばかりだから、字数で数えればもっと差がつくはず。
でも一応、ちょっとでも掲載したページ数を全ページ数で単純に割って計算すると、

東京新聞 15.63% 4点
朝日と読売 10% 2点
産経新聞 9.38% 1点。

この掲載率は総ページ数の少ない東京新聞がいつも大きめに出ちゃうんだけど、字数・内容的にも東京新聞はぶっちぎりでした。
東京と同じページ数の産経が朝日、読売の掲載率よりも下になったのは、極めて異例。
産経にとっては他にもっと大事な事件があったんだね。(自衛隊情報のネット流出とか)

●総合得点

いうまでもなく、東京新聞の独壇場となった。満点は30点。

東京新聞 24点
読売新聞 16点
産経新聞 15点
朝日新聞 12点

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永田メールに関する新聞記事比較

伊藤公介政倫審査会を見るために買った新聞だが、主役記事はこっち。
総選挙のとき、民主党になんか見向きもせずに連日
「刺客!刺客!」
と報じていて、
「批判でもいいから民主党をもっと露出させてほしい」
と感じてた私なんかは、ある意味喜ばなければならない。
すべての新聞が連日、民主党に関する社説を書いてくれちゃってる。

2月24日号で伊藤議員聴聞記事の比較をしてみたけれど、同時に永田メール記事についても比較してみよう。
一粒で二度おいしい2月24日の朝刊だ。
比較項目は「1面での扱い」「社説」「コラム(天声人語や産経抄)」「独自記事」「問題意識」「掲載率(永田議員及び民主党関連の記事が載っていたページ数を大小に関わらず数え、全頁数で割る)」。
1項目5点で、最高点は30点。

問題意識として考えなければならない点は、
・永田議員に「辞職!辞職!」と迫るのは正しいか。巨悪を追及する側にミスがある度に辞職していれば、そのうち難問を追及しようとする議員がいなくなってしまうんではないかという点
・メール事件ではたしかに民主党に責められる点は多い。だが、では武部氏は白なの?こっちの調査はしなくていいの?って点。良くも悪くもすべてのマスコミが武部氏を必死に擁護しているため、国民の目はイヤでも武部氏に集まってしまう件についてだ。

この件はまだ進行途上であり、どんな結果が待っているかはわからない。
結果が出る前から「民主党=悪」と決めてしまった各マスコミはフライングも甚だしいのではないかと私は思う。

今回の評価は、もちろん基本的にこの事件を多く取り扱っている新聞を高く評価するが、同時に内容の客観性・公平性をチェック、上記のような考えを持つ私自身が読んで納得しかねる内容は減点する。

●1面

東京以外の3紙がトップ記事扱い。
というか、産経は、一番右上(通常の新聞のトップ記事がくるところ)はドコモ携帯のニュースなのだが、フォントなどでこっちの記事を強調しており、記事数の少なさからも、ほとんどがこの記事、という印象。

朝日は、今回はカメラマンが良かったのか、載せている写真が良いものが多かった。
一面に使っている写真は本会議で並んで座る前原・鳩山・菅・岡田の歴代代表たち。
4コマ漫画のように、左にいくに従ってだんだん顔が情けなくなっていく。
岡田前代表がかわいい。

読売は永田議員の顔写真のみで通常のトップ記事。
東京は写真もなく2番手か3番手程度の扱い。

産経と朝日が5、読売が4、東京が3点。

●社説

読売以外の3紙が社説を書いている。

産経は、永田議員及び執行部に対して辞任をして出直す姿勢を勧めている。
「憎いから」ではなく、このままでは国民の信頼を得ることは難しいからという主旨で公平さが感じられる。
一方的に批判するばかりでなく前原氏の「中国脅威論」については、この期に及んで褒めている(笑)。

東京は、民主党の責任について、この騒動が他の大事な問題を吹き飛ばしてしまい、巨大与党の権力を増す結果になった点を批判。
正論であると思うが、この記事をはじめから色眼鏡で扱ったマスコミへの注意も発してほしかった。

そして、いつも通りとっても感情的なのは朝日新聞。
要約すると、とにかく民主党が悪い悪い悪い。
悪いといったら悪いのだっ!!!
国政調査権などとんでもない!
と、人間で言えば、大きな声で怒鳴って相手を黙らせてしまう戦法。
論理などあったもんじゃない。
内容も大翼賛ではないか。

点数は、産経が5点で東京が4点。
朝日の社説はマイナスをつけたいくらいで、社説を書かなかった読売を2点にして朝日を1点にしてやろうかと思ったけど、まあそこは抑えて通常の基準通り、社説を書いた朝日を2点にして読売を1点にした。

●コラム

各新聞、コラムにメール問題を取り入れている。

一番良かったのは読売の編集手帳。
らくがんを例にとり、追及時に裏をとっていなかった点を批判。ちゃんと落ちもついていて、センスのいい文章だった。

産経抄は永仁の壺を引き合いにだし、偽者を見分けるのは難しい。多分議員も偽者だろうと手厳しいがこれは前振りで本当に書きたかったのは訪中した中川政調会長と二階経済産業大臣の中国側の扱いの違いから、靖国問題に触れたかったみたい。

東京新聞の筆洗は、メールの扱いが現代では識字率に匹敵するリテラシーである点を述べ、デジタル情報の扱いを誤った永田議員を責めている。さらに、この失策のせいで小泉政権を助けてしまったと結論づけている。結論は好き。

朝日の天声人語は、社説に匹敵するほどの悪文が多いが、今回は手書き文字とメールを比べて相変わらずの電子媒体批判。結論は民主党攻撃で終わっている。主張の根拠を述べない点、または強引すぎる根拠を持ってくる点が朝日新聞の社風らしい。

コラムとしての読ませ方、風情なども入れて採点すると読売が5点、産経が3点、東京が2点、朝日が1点。

●独自記事

読売新聞は3、4面で大々的に扱っている。民主党党内の若手・ベテランの意見や過去の物議を醸した質問、永田議員の過去の行動や情報提供者と思われるフリー記者の件など面白い。

産経新聞も読売と似たような内容。詳細さは少し読売に負ける。

東京新聞は、読売、産経に比べて更におとなしいが、各政党内の思惑などを紹介。とくに自民党の安堵に言及しているところに特徴がある。

問題は朝日新聞だ。
完全に、独自の世界に入っている。
褒められるのは、政治面に白黒で載せた武部氏の写真がかわいいこと。
あとは、どんな記事でも前原さんの外交姿勢に結びついてしまうところがイタイ。
今回のメール事件は、前原さんの外交姿勢のせいか?
記事内容は前原批判一本で、ここぞとばかり、という感じで読んでいて不愉快。
取材も自民党や公明党にばかり。
首相にたてつくからこういうことになったのだ、と言いたげで、伝え方があまりに脚色、主観が入りすぎている。
「首相」「小泉首相」を主語にした記事がとても多いのも朝日の特徴。

ボリューム的には読売、産経、朝日はたっぷりで、東京新聞の消極的な取材姿勢が目立つ。
だけども、いくらたくさん記事を載せたからって、主観だらけの主義主張を公然と記事に反映させる朝日の姿勢は、私は評価できない。

本来、「民主党がヘマをするから4点セットから視線が外れちゃったじゃないか」と批判するのであれば、紙面できちんと4点セットを取り上げて、メール事件に過剰反応しないのが正しいマスコミの姿勢で、その点から見れば、さらっとこの記事を流している東京新聞の姿勢が一番良いと思う。
ただ、「都合の悪い記事を載せない」姿勢は朝日新聞の姿勢に通じるし、いつもその件で朝日に疑問を感じている私が東京新聞だけを贔屓にするわけにもいかないので、涙を呑んで、記事の多さで採点する。
ただし、事実と意見を混同した朝日の記事は論外。

読売が5点、産経が4点、東京が3点、朝日が1点。

●問題意識

東京と読売は識者コメントがわりと公平。
とくに東京新聞では、虚偽メールを理由に言論が封鎖される危機感を指摘している。
次男が私人か公人かという点についても準公人に値すると述べている。
読売新聞は与党よりのコメントではあるが、一点、国政調査権についての自民党の姿勢に疑問を呈している。

産経新聞は、耐震偽装事件とメール事件を同時に扱った記事があり、そこで伊藤氏の影が薄れた件や、武部幹事長とホリエモンの関係がこれ以上取り沙汰されなければいいという森派議員の発言などが載っている。
実はこの議員の発言、重要ではないか?

で、天下の朝日新聞さんの問題意識は「前原代表の進退」へとまっしぐら。
ご丁寧に民主党の地方組織幹部に永田議員、前原代表がやめるべきかやめないべきかのアンケートまで取っている。
このアンケートのずるいところは、どっちに転んでも、民主党批判ができる点だ。
永田発言があった直後の先週土日、朝日新聞は世論調査を行ったようだが、ネットで見る限り、調査の内容は格差や4点セットへの政府の対応、小さな政府への意見、皇室典範改正など「正統派」な話題ばかり。
偽メールについての世論調査はやらなかったみたいね。
やればよかったのに。

ということで、問題意識では東京と産経が5点、読売が3点、朝日はマイナス10点にしたいけど、我慢して1点。

●掲載率

朝日と東京が12.5%で1位。5点。
ページ数が28~32ページと少ない東京が高めに出るのはいつもながら。
だけど、40ページある朝日が1位になるなんて。
どんな問題よりもこの問題に熱心な朝日。

2位が読売の10%で4点。
3位が産経の9.38%。産経にはもっと大事な海自情報流出問題があるからね。

●総合得点

1位 産経新聞 25点
2位 読売新聞と東京新聞 22点
びり 朝日新聞 15点 今回朝日が良かったのは写真のみ。15点はあげすぎだけど、最低点が各項目「1点」のため仕方ない。

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Feb 08, 2006

皇室記事に関する新聞比較

このところすっかり新聞記事比較にハマっておりまして、各新聞がいっせいに報道するような大きなニュースを虎視眈々と待ち受けております(笑)。

そこで、本日は昨日の紀子さまご懐妊記事をめぐり、朝日、読売、産経、毎日、東京の記事を比較してみる。
この報道に関して新聞に期待したいところは、やはりここのところ話題の皇室典範の改正に関する記事。
それも、私のように「女系」の意味がわからず、皇室典範改正に賛成とも反対とも言えずに困っている国民に知恵をつけてほしい。

今まであんまり関心がなく、最近ようやくこれに関する記事を読んで考え始めた私だから、以下の文章の中には不適切な表現が含まれている可能性があるけれど、ご容赦いただきたい。

皇室典範改正に関しての私の意見は、結構保守だ(笑)。
基本的には反対。
正確には時期尚早だと思う。
私みたいに落ちこぼれている国民がいるのに、強引に世論調査をして、女性天皇のことかと間違えて賛成してしまう人が増えて、「国民もみんな支持している」としてほしくない。
こういう調査をするときは「国民は利口」、選挙のマスコミ対策では陰で「国民はバカ」、自民党が大勝したら「国民は利口」、と国民の知識と知能はその時々で利口になったりバカになったりしている。
どんな問題だってそうだけど、とくに日本人の根幹に関わる問題だけに、目くらまし作戦はやめてほしい。

長い日本の歴史と伝統を、1年足らずの議論で簡単に「壊して」しまう点に非常に不安を感じる。
女性天皇・女系天皇推進派には、この不安を解消するような説得力ある説明を求めたいし、どうしても今女系を認めないといけない理由も聞きたい。
歴史と伝統という点では、女性天皇はまあ納得できる。
だが、なぜ「女性天皇」と同時に「女系」までも容認しなければならないのかという点もわかりづらいし、使い古された言葉だけれどもいささか「拙速」に過ぎるのではないかと感じる。
愛子さまの「天皇としての教育」を、今国会で決める理由にするのならば、女性天皇だけを先に認め、女系についてはもっと議論した方が良いのではないか、と思う。

まず、「女系」の意味がわからんのよ。
今朝のテレビ朝日の番組に
「メディアがこんなに何度も説明しているのに、まだ女系もわからない国民がいる」
と叱られちゃった。
ハイ、私です。すみません。

わからない点その1は、一度女系になっちゃったら、もう男系には戻らないのか、それとも戻れるのか、という点だ。
愛子さま(男系女性天皇)が民間男性と結婚した場合、その子は母方が天皇の血筋だから、性別に関わらず女系天皇となる。
ここまでは、メディアはよく説明してくれているので、私にもわかる。
だが、その後がわからないのだ。
その、初の女系天皇が男性天皇だった場合、その女系男性天皇の子どもは女系になるのか、それとも父が天皇の血筋だから男系に戻るのか。
つまり、女系・男系を決めるポイントは、「親」なのか「先祖」なのかってあたりがよくわからないのだ。
ちなみに先代の8名の女性天皇は、いづれも子孫を残していない。

わからない点その2は、女系も認めた場合、皇族がすごく増えるんじゃないかって点だ。
現在は皇族の女性は結婚したら民間人になるが、女系(もしかしたら女性天皇を認めただけの場合もそう?)を認めると、みんな宮家として残ることになり、その配偶者がぞくぞくと皇族入りすることになる。
皇室を守ることは大事だが、皇室を肥大化させることにはならないか。

5紙を読み比べることで、この疑問は解けるだろうと期待して、毎度のごとく駅まで通常とってる東京新聞以外の4紙を買いに行く。

今回の評価ポイントは、トップ記事、社説、独自取材・独自構成の記事、皇室典範関連記事、女系の説明、新聞社の問題意識、皇室記事掲載率(皇室に関する何らかの報道が載っているページ数を全ページ数で割る。今回は社説を載せてる紙と載せてない紙があったので、社説も1ページと数えることにする)。
1項目5点として全7項目、最高点は35点だ。

●トップ記事

詳しいのは読売。写真や系譜もあり、検査の内容や、一部フライング気味の報道(またもやNHK)についても触れている。
常識的な記事でまとめてあるのが東京と毎日だが、毎日は明らかに分量不足で全然新鮮味がない。
東京は秋篠宮さま、紀子さまそれぞれの経歴の説明など超初歩的で、私向きかも。写真も良い写真が使ってあった。
産経は他紙と比べて非常に冷静な報道姿勢。
あくまでも「兆候」であり正式発表ではない点を強調し、気遣いが感じられる。記事内容は簡素。
朝日は皇室典範に関する議論をかなり大きく扱っているが、その内容はそこはかとなく改正派寄りで、改正は良いことのように報じている。
根拠を述べずに一方の主張のみを提示する姿勢は嫌いだからいくら詳しくても高得点はあげない。
(ただし朝日は社会面では反対派の意見を詳しく載せているが)
読売が5、東京が4、産経が3、朝日が2、毎日が1という評価になった。

●社説

読売と東京は社説で扱っていない。
毎日の社説は改正に対する賛否は明らかにせず、拙速な議論をたしなめている。
国民の総意形成が大事と述べている点同感。
産経も同様で、議論は出産まで待つべきとの意見。
今急いで決めてしまうことのデメリットにきちんと触れてあり、説得力がある。
これに対して朝日は男か女かに過度に拘るべきではないというのが主題となっており、皇室典範議論に関しては改正派に優しい記述となっている。一方の主張のみの肩を持つのは朝日新聞の悪い癖だ。
産経と毎日が5、朝日が3、社説に書かなかった読売と東京は1と評価する。

●独自取材・独自構成の記事

今回独自記事がおもしろかったのは朝日。
賛成派の本音がおもしろく書かれている。
事情が変わっても賛成派がすぐには言論を翻せないのは首相のメンツを守るため、みたいな関係者のインタビュー記事がある。
また、秋篠宮さまが東宮さまに遠慮していた件や、紀子さまが前宮内庁長官の発言以降、ときどき通院していた件などは他紙になかった情報だ。
データが詳しいのは産経。
宮内庁長官の会見を細かく載せ、その会見の中で報道が先走った件に苦言を呈している。
また、昨日の予算委員会では民主党の岡田元代表が皇室典範の件に「拙速だ」の意見を述べた。
岡田さんと首相のやりとりを、詳しく載せている点はさすが。
次に良いのが読売で、皇室典範改正問題に関するこれまでの経緯を表にして載せたのは読売だけ。報道の先走りに関する批判がある点も評価できる。
毎日は今回の懐妊は1月半ば位から兆候があって主治医探しをしていた点を報道した点が新しい。
また、「コウノトリ」とあるから、あの新年の歌会のことかと思ったら、ホンモノのコウノトリの巣作りの話だった点がかわいかった。
ただし、3面や社会面では毎日本来の主張が炸裂。文体自体が改正を支持している。
東京は基本的な内容に終始していて皇室典範論議の内容や各党の見解、コウノトリ(歌会の方)の件や長官発言などいずれも他紙とリンクする内容。ただ、「街の声」の中には、「あまり関心がない」人とか「典範改正賛成・反対」の両論、「皇室の女性はかわいそう」という意見などバラエティ豊かな声を拾ってあった。
評価は、産経と朝日が5、読売が4、毎日と東京が2となった。

●皇室典範関連の記事

賛成派の事情や、委員会の最中に初めて一報を聞いた首相の顔など、生き生きと伝えているのは朝日。
さすがジャーナリズム宣言をしただけある(笑)。
賛成派・反対派両方の主張を載せ、かなり詳しく公平だが、微妙に反対派寄りを感じさせているのは読売。
反対派(というよりは時期尚早派)を中心に主張しているのは産経。偏ってると思うが、今回の私の意見と同じなので、私としては満足を感じた。
東京は賛否両論を載せ、議論に影響が出るだろうと書いているが、いかにも初歩的。

問題は毎日新聞だ。
記事に誤りがある。
このニュースの第一報はNHKで、国会中継で民主党の細川議員がライブドアの野口さんは自殺か?という質問をしつこくしたあとに、「次の話題」として国民の安全について質問しかけたときに入った。
テロップが流れた直後、秘書官が首相にメモをもってきて首相がこのニュースを知り、それを知らない細川議員が
「首相(私の話を)聞いてますか?聞いてますか?」
と問いかけた場面はテレビでも放映されている。
ところが毎日新聞は、首相がその事実を知ったとき、ちょうど岡田克也議員が皇室典範について質問している最中だったとしている。
岡田さんは細川さんのあとに質問に立ち、冒頭でこのニュースに触れた。
その時が傑作で、
「秋篠宮紀子さまが」
といったときに、なんと「ノリコさま」と発音したのだ。
すぐに訂正したからテレビがその部分をカットして放映してるのか、あまりにも失礼だからカットしてるのかわからないけど、テレビや報道はこの事実に一切触れていない。
岡田さんが代表だった民主党に選挙で一票を入れた私だけど、この発言はあまりにも恥ずかしかった。
女系がわからない私だって紀子さまの名前は正確に読める。

話が長くなって申し訳ないが、もう一つ、新聞報道の不思議を発見した。
今回、読売と毎日が同じ識者に話を聞いているが、その識者の発言のニュアンスが2紙でかなり違うのだ。
これを全文掲載する。
識者は京都産業大学教授の所功先生。

まず、毎日がこれ。

「女性・女系天皇容認派の所功・京都産業大教授の話 男子が誕生すれば結構だが、将来にわたり確実に男子に恵まれる保証はないから現行の皇室典範を改正しなければならない。ご懐妊中は、紀子さまの体に影響を与えないよう騒然となるような事態は避けねばならないが、制度の検討は進めるべきだ。議論を凍結しないであらゆる角度から検討を続け、1年ぐらいの間に改正法案を成立させるべきだろう。」

次、読売がこれ。

「ご出産まで見守るべきだ:所功京都産業大教授の話 今国会での皇室典範改正案提出は見送り、ご出産までは静かに見守るべきだ。ただし、皇室典範をめぐる議論を凍結するのではなく、いろいろな角度から検討を重ねておき、ご出産後に法案を提出するのがいい。男系優位には賛成だが、長期的には女性・女系天皇も可能にするべきだ。男子でも女子でも、皇族が誕生することが喜ばしいと思える制度を整えることが大切だ」

議論を続けるべきという主張は同じだけど、書き方で随分とニュアンスが・・・。
所先生、どっちが正しいのですか?

私としては自社の主張とは異なる「女系も可能にすべき」という言葉を削らずに伝えた読売の方が、自社の主張に近い内容を強調して伝えた毎日よりも正確なのでは、と判断した。

この項目に関する評価は、朝日が5、読売が4、産経が3、東京が2、毎日が1だけど、個人的には誤った報道も含んでいる毎日の報道には1点もあげたくない。

●女系の説明

私が希望していた記事なのだが、どの紙も説明してくれなかった。
やはり今更「女系って?」なんて疑問を呈すること自体、何周も遅れをとってしまったのだろうか。
みんな引き分けだから、この項目は削除して30点満点にしても良いところだけど、私が報道に求める記事ではあったので、涙をのんでもらって全紙1にします。

●問題意識

本当は主張があるはずなのに、どの紙もストレートな主張を避けてるかんじ。
記事では頑張って、少し偏向なんかもしちゃってる朝日・読売も、明確な社としての意見は言わず。
東京は記事自体も客観的で、まったく無色透明という感じ。
主張が伝わるのは産経と毎日で、産経の押さえ気味な報道は、やはり正式発表はまだ先という点が大きいのだろう。
抑制された報道姿勢に問題意識が込められている。
毎日は、社説は中立で評価できるともいえる内容だったが、記事が思い切り「改正せよ」と言っている。
なにしろ、早々に改正することこそが皇室女性にプレッシャーを与えないやり方なんだそうな。
まあ、私とは意見が違うけど問題意識は伝わってくるという点は評価してあげてもいい。
それでも、産経5、毎日3、あとの3紙は問題意識が少ないから2、という程度で到底毎日新聞に高評価はあげられない。

●掲載率

多い順に
1位 東京と産経 15.63%
2位 読売と毎日 12.5%
3位 朝日 10%
1位が5、2位が4、3位が3と評価をつける。

●総合得点

今回は評価をつける私自体が「保守化」しているため、このような順序になりました。
こんな順番初めてじゃん?

1位 産経新聞 27点
2位 読売新聞と朝日新聞 21点
ビケ 毎日新聞と東京新聞 17点

1項目ずつ評価して最後の最後まであえて点数は合計しないため、わが東京新聞がビケになっていることに最後まで気づきませんでした。
でも、東京新聞のことだから、数日後に「特報」面でバーンと独自取材記事をぶっ放してくれることでしょう。

☆追加ニュースとして、昨日とはうってかわって首相は今日、「議論は慎重にすべきで今国会成立には拘らない」と発言を翻したそうな。

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Jan 24, 2006

ホリエモン逮捕の新聞記事比較

ここのところ、すっかり新聞記事比較という遊びに夢中になっている。
大きいニュースがあるとき、全ての新聞が社説に取り上げるであろうニュースがあるとき、通常購読していない新聞も読んでみると良い。
同じ事件をどう扱うかによって、各紙の特徴が浮き彫りになるからだ。
そこで今回は、昨日の夜逮捕されたライブドア社長、ホリエモンの記事について、朝日・読売・産経・毎日・東京の5紙を比較してみる。
この事件については、比較的紙面による主張の差は出てこないだろうと予想。
すでに逮捕され容疑者となったホリエモンを擁護するのは大新聞としては難しいだろう。


ただ、昨年の衆議院選挙でホリエモンを応援した自民党にとってこの事件はかなり逆風となりそうだ。これについてどのような記事を書いているか。
また、選挙時、自民党のマスコミ戦略に乗せられて、いろいろな大新聞が小泉劇場を中心に取材し、自民党内の「正義の味方」として改革派を称賛し「抵抗勢力」として郵政民営化反対派を叩いた。
さらに、野党のことは、けなすというよりも無視した。
小泉劇場の一環として、刺客としてのホリエモンの取材に熱をあげたマスコミ。
これについて、自ら反省する姿勢を持っているかどうか。
大はしゃぎしたという点、自民党だけでなくマスコミも同罪だと私は思う。
自民党批判だけではダメで、自らの報道姿勢にきちんと言及しているか、反省しているかもチェックしてみる。


今回のチェック項目は、トップ記事、社説、独自の取材による記事(3面や社会面)、自民党の様子、マスコミ報道に関する問題意識、ライブドア問題掲載率(なにかしら記事があるページ数を全ページ数で割る)に加えてちょうど昨日の国会で代表質問があったので、それに関する記事の扱いを加え、全7項目について評価をつけてみた。5段階評価で最高点は35点だ。


ちなみに堀江容疑者の記述を今まで通り「ホリエモン」とするが、これは不真面目とかホリエモンファンだから、という理由ではなく、「ほりえ」と打つとコンピューターの辞書が最初に「彫りえ」と変換してしまい、面倒くさいからだ。
あと、私のホリエモンへの評価は、従来、野球やフジテレビのときには支持してた。
お金云々という発言を、というよりは、大きなものに堂々と立ち向かっていく姿勢、旧来の権威みたいなものに価値を置かない点をだ。
お金に関する発言も、少々偽悪的な発言の多いタイプだから必要以上に言ってるのじゃないか、と思っていた。
ただ、衆議院選挙で刺客となったこと、その後自民党の党運営の相談にのるなどの行動を見て幻滅。
やはり大きいものに擦り寄っていくんじゃん、と思い最近はあまり良く思っていない。


●トップ記事

5紙とも当然1面トップに大きく載せている。
中で力を入れてると感じたのは東京新聞、おもしろいのは産経と朝日だ。
東京は1面すべてをライブドア事件のみの扱いとし、容疑の内容やなにがいけないかの解説、ライブドアの沿革や粉飾決算などの用語説明もあり、わかりやすく勉強になった。
産経と朝日はいずれも特捜部の動きについて詳しく報じている。
産経は元特捜部長の長い見解(論説文)を載せており、他紙と違う独自のこだわりを見せた。
朝日も特捜部の動きを載せているが、これは連載記事の第一回目で「上」と書いてあり、その分今日の新聞で読める内容は少ない。
あくまでも今日の紙面だけでの比較ならば産経の方が良かった。
毎日は事実描写や容疑の内容など通常の一面トップらしい記事構成で、毎日新聞社の経済部長の論説文が載っているが、あまりインパクトなし。
読売も、毎日とほぼ同じだが、論説文の代わりにフジの対応を一面で。
また、ホリエモンの経歴などを載せているが、今までに何度も報道しているような内容で、新しさはなかった。
産経が5、東京が4、朝日が3、毎日が2、読売が1という評価になった。


●社説

今回の事件は、右とか左とかはない(せいぜい自民党批判くらい)ので各社それぞれの見解はどれも頷ける感じで差がない。
と、思ったら、産経だけはスゴかった。
同じグループだから相当恨みつらみも溜まってたんでしょうね。
社説スペースをすべて使って本日の社説はこれ一本に絞ってる。
「堀江流を終わらせよう」として、前半はニッポン放送のっとり事件に関する恨み節だが、後半ではホリエモンをチヤホヤしたマスコミ批判や支持表明した政治家などの実名を挙げ(首相も)、さらに勝ち組負け組と2分割する考え方のバカらしさを訴えている。通常朝日が主張しそうな内容になっている点が笑えた。
一方で、通常この産経の社説のようなことを書きそうな朝日は「人の心はお金では買えない」として最終的にはホリエモンには失望した、みたいな内容の社説となっているけれど、途中はかなりホリエモンの「成果」に着目。
考え方自体は正しく使えば間違っていないと言いたげで、通常の産経みたい。
政権へのヨイショも感じられた。それも表向きには自民党を批判しながらも、そこはかとなくヨイショが感じられる書き方。
というか、朝日は自民党はキライでも、小泉改革は支持してるのだ。
毎日は金がすべてという考え方を批判、東京は時価総額経営の問題点、読売は金融庁や証券取引委員会の監視能力を批判。
まあいろいろな思想ありということでどれも同じ程度かな。産経以外は。
ということで、産経が5、あとの4紙は3という評価に。


●独自取材記事
特徴があるのは産経と東京。
産経は特捜部によほど太いパイプがあるのだろうか。捜索に至る経過などの記事がおもしろい。あと、ポータルサイト各社の売り上げの構成を比較してあり、ライブドアと楽天が「金融」が多いなどがわかったのもおもしろかった。
だが、もっとスッパ抜いたのは毎日。
特捜部に関する記事があるのはこちらも一緒で、ただ、産経では「ライブドア元社員などの告発もあった」としてたのが、毎日は一歩進めて「昨年事情聴取していたライブドア元社員が実はライブドア寄りで、特捜部が捜査していることがその元社員を通じてライブドアにバレた」というところまで書いてあった。
この記事だけなら毎日に5をあげたいが、ただ、他の記事とか総合的に見ると今回毎日はちょっと分量不足で迫力が足りない。
東京は、5紙の中でもっともマスコミの責任について迫っており、文句なしに私好み。テレビ各局の報道の仕方や、フジテレビが最初に速報したことなどきちんと検証している。
朝日、読売は関係者の声中心で、いかにも社会面の記事という感じで個性や問題意識は感じにくかった。
でもどの紙もたくさん取材して頑張ってるので、産経と東京が5、毎日が4、朝日と読売が3とみんな及第点。

●自民党の様子
東京がもっとも突っ込んでいる。
2面のトップで大きく扱っており、漫画もある。さらに「特報」欄でも再度扱っている。
レストランでBLTサンドを注文する小泉さん。ウェイターの前原さんが運んできたのは、
B:BSE
L:ライブドア
T:耐震偽造
で、小泉さんが吐き出すという設定だ。顔も似てる。
毎日、産経、朝日もそれなりに辛らつ。
みんなこの「3点セット」に触れており、批判精神を発揮している。
ただ、読売は消極的。
一応扱っている点は評価するが、通り一遍で刺激的な表現は慎重に避けている。
前原さんが代表質問で言った「ホリエモンを票よせパンダに使った」という表現は「ホリエモンを目玉にした」に書き換えられていた。「3点セット」という言葉もない。
東京が5、産経・毎日・朝日が4、読売は2という評価になった。


●マスコミ報道に関する問題意識
マスコミのホリエモン持ち上げ報道に関して詳しく取り上げたのは東京。
特報面でしっかり分析しており、誠実な報道姿勢が伝わってくる。
次に大きかったのが読売。
識者の言葉を借りてではあるが、チクリと表現。各局の報道にも触れる。
朝日は公明党が「マスコミさんも反省するべきですね」と言った一言のみ掲載。
毎日は家宅捜索時のNHKのフライング報道のみ言及。
産経にいたっては、社説で辛らつに触れているとは言え、悪いのはテレビや他紙で、自分たちは被害者、という感じが強い。
仕方ないとは言え、自分は悪くないという主張は説得力に欠ける。
東京が5、読売が3、朝日・毎日・産経が2になった。


●代表質問

今回の代表質問、私もテレビで見たが、首相攻められまくりだった。
3点セットで前原さんががんがん攻めて、首相の答弁は原稿棒読みが目立つ。
途中は明らかに民主党の攻めが良い。
ただ、前原さんはよく噛むし、喋りそのものはあまりうまいとは言えない。
首相が最後の最後に民主党内の抵抗勢力について触れ、エールを送った。
いつものパターンだ。
これをどう捉えるかがポイントだ。


扱いが大きいのは朝日。政治面をほぼこの報道で埋めている。焦点採録もあり、社説でも「格差」について触れている。
「対案」から「攻め」に転じた民主党を珍しく褒めている。
首相の皮肉については触れていない。
毎日はもっと露骨に3点セットについて記事にし、首相の皮肉も「迫力なし」とバッサリ。
産経は民主党の攻めを評価する一方で首相の「エール」も褒める。公平だ。
これに対して完全首相寄り報道を展開したのが読売新聞。
いつものことながら、なぜかテレビや新聞では、代表質問でも民主党お話にならなかったって感じる報道が多い。ただ今回は完全に自民劣勢だし首相やる気なさそうだしいくらなんでもそういう報道はやりづらいはずだ。

それなのにそういう報道を相変わらず展開している読売。
3点セットや安倍さんに触れず(やりとりの記述のところには出てきているが、読売としての記事やコメントはなし)、ただただ首相のエールのみを評価。
これだけ読んでると、また民主党がこてんぱんにコケにされたように読み取れる。
社説は「民主党、対案はどうしたのだ。消費税にも触れぬとは」
みたいな感じ。
そうかあ。前原さんの対案路線は与党にとって都合が良いのね。
対案路線から攻めに転じた今回の代表質問、朝日と毎日の民主党評価が上がっている。

東京新聞は毎日の縮小版みたいな記事だが、なにしろ分量が少ない。
今回はライブドア問題をがんばったので性根尽き果てたって感じに簡素な報道。
評価にはどうしても、記事内容に関する私の「好き嫌い」が入る。
それを踏まえて、朝日が5、毎日が4、産経が3、東京が2、読売が1となる。
思想が違えば産経が一番良いかもしれない。

●ライブドア問題掲載率
ライブドア記事があるページ数÷全ページ数。
もともと全ページ数が28ページと少ないのに11ページもライブドア記事を掲載してがんばっちゃった東京新聞がダントツブッチギリ1位。掲載率は39.29%。
以下、
2位 毎日新聞 26.67%
3位 読売新聞 22.5%
4位 産経新聞 21.88%
5位 朝日新聞 16.67%
東京から朝日まで順に5、4、3、2、1と評価をつける。


●総合得点

1位 東京新聞 29点
2位 産経新聞 26点
3位 毎日新聞 23点
4位 朝日新聞 21点
ビケ 読売新聞 16点
という結果になりました。


この新聞比較調査は今回で4回目。
今までの感触では総じて朝日・読売の2大新聞がダメ。
私の場合、右よりの思想ではないので、どうしても産経・読売の評価は低くなり、朝日・毎日・東京の評価が高くなる傾向はある。ただ、朝日の「左」は違うんじゃないか、と最近思ってるくらい朝日の評価がいつも低く出る。

NHK問題で安倍さん、中川さんによほど怖いことされたんかね。

で、いつも上位を占める新聞は同じような顔ぶれになる。
私はこの調査にのっとって今年から東京新聞を購読しているが、もう一つ購読するのなら、主張の異なる産経新聞が良いかもしれない。
敵ながらあっぱれって心境になるほど産経新聞の取材力、記事構成は良い。
朝日が知的・・・なんていうのは過去の話で、今は産経・東京に知性を感じる。
毎日はどちらかというと、「左」な主張が多いので、私の好みにあっているから得点が高い傾向だが、産経と東京の独自の記事はすごい。
東の横綱、西の横綱ならぬ右の横綱は産経、左の横綱は東京だ。

定期購読していた雑誌を一誌やめるので、その分お金が浮く。
3ヶ月だけ産経をとってみるかなあ。
それとも、やはり何か大きい事件があったときに5紙をそろえて読み比べることにそのお金を使おうかなあ、と思案中である。

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Jan 18, 2006

新聞の証人喚問記事を比較してみた

もともと宮崎被告の死刑判決や阪神淡路大震災などニュース満載の日に設定された上に突然のライブドア家宅捜索と、いかにして目立たせなくするかの工夫の上行われた昨日の小嶋社長の証人喚問。
例によって、今朝のマスコミ報道をチェックしてみる。
焦点は、安倍官房長官の秘書が小嶋社長と会った点をどう報道するか。
これ、本当ならばかなりの大事件だよ。
なにしろ、次期総理と言われている大物中の大物政治家。
伊藤公介とかの比じゃない。
当然に、マスコミは大騒ぎになるはず、と。

ちなみにテレビはすでに安倍報道を肥大化させないために最大限の努力をしている。
耐震偽装問題の報道に積極的なTBSには、昨日の証人喚問後の夕方の報道番組、今朝の「みのもんたの朝ズバ」とも喚問にたった自民党議員が送り込まれ、過激な批判発言が事前規制されたようだ。
テレビ朝日の「やじうまプラス」「スーパーモーニング」では、コメンテーターの出色発言はいくつか見られたが、いつもわりと「テレビ朝日らしい」発言をする元政治記者、テレビ朝日コメンテーターの三反園さんがえらくおとなしかった。
苦笑いをしながら毒にも薬にもならないようなコメント、翻訳すれば、「安倍さんを追及するのはやめましょうよ」と言うような内容の発言をした。

テレビ各局はしっかり自民党に規制されたな。
比較的過激発言をできるのは、しがらみのない一部のコメンテーターだけのようで、テレビ局社員は非常におとなしい。
まあ、テレビはこんなところでしょう。
ノーカットで証人喚問を全部放送したNHKはエラい。

で、新聞だ。
例によって、家でとってる東京新聞に加え、朝日・読売・産経・毎日の4紙を買ってきて5紙を比較。
今回の比較項目は、1面での扱い、社説、証人喚問のやりとり(セリフ)、独自記事、自民党のどたばた、証人喚問記事の占有率だ。
この6項目を5段階評価する。
最高点は30点だ。

●1面での扱い

ライブドアにトップを奪われ、証人喚問は良くて2番目。
掲載順や字の大きさ、どんな題名をつけたか、など、一見した印象や目立ち具合を見る。
表題が比較的大きいのは産経と毎日。
内容は安倍氏一色の毎日に対して産経では安倍氏以外に日本住宅建設産業協会や石原氏の名前、さらにヒューザーが集金をした森派のパーティの件などうまくまとめている。
朝日、読売、東京は表題が小さく目立たない。
ただ、内容を読むと東京は安倍さんの件が議員会館で行われたとか森派パーティの集金をヒューザーが行っていた件、伊藤信太郎・阿南一成の名があがった点などをコンパクトに述べている。
朝日も一応安倍さんのことを中心に書いてあるが、表題は「核心の証言拒む」が一番大きくそのあとに小さく「安倍氏秘書に相談」とある点、消極的な印象だ。
だが、読売に至っては「証言拒否、ヒューザー社長連発」という題のみで、記事の内容でも一面では安倍さんの件に触れてさえいない。
評価は、産経が5、毎日が4、東京が3、朝日が2、読売が1。

●社説

一番辛らつなのは毎日。
証人喚問のやり方を批判していて自民党の姿勢にも言及している。
次が東京と産経。
東京は追求の甘さと、森派とヒューザーの親密さを例を挙げて批判している。
産経も追求の甘さを批判し、政治家の関与に関してもっと究明すべきと意見している。
朝日は住民補償がメインテーマとなっており、森派との親密さにも言及しているけれど、微妙に焦点を伊藤公介に絞込み、安倍さんからずらしている。
読売は証言拒否と政治家の関与にも触れているが、結論が良くない。
「証人喚問にも限界がある。捜査当局による徹底解明を待つしかない」
と結び、自民党と同意見、というか自民党そのもののようだ。
評価は、毎日が5、東京と産経が4、朝日が2、読売が1だ。

●証人喚問のセリフ

宮崎判決と同じ日だったので、1ページ全体を割いている新聞はなかったが、一番良かったのは産経。
実際の言葉に忠実に掲載され、質問に立った全議員の分を掲載している。
次が東京と毎日。
こちらも全議員の分を掲載し、半ページを使うなど、量的には産経と同じ。
ただ、独自にまとめてしまってあり、言葉のニュアンスみたいなものが殺されている。
ダメなのは朝日。
前回の証人喚問の記録には自民党の質問しか載せなかった朝日だが、今回は少し改善され野党の分も載っている。
ただし今度は公明、共産、国民を省略し、ボリューム的にもどうでもよさそーな小さなメモだ。
少し改善されたとは言え、ダメダメだ。
しかしもっとダメなのは読売。
なんと、証人喚問のセリフ自体の掲載を省略。
3回くらい全ページをめくって確認したが、やりとりは載せられていなかった。
当然ながら評価は産経が5、毎日と東京が4、朝日が2で、読売は1(本当はゼロにしたかったが)。

●3面、社会面などの独自記事

社会面の記事は事実描写が多く、どの新聞も似たり寄ったりになりがちだが良かったのは産経と東京。
産経は長妻議員の指摘したヒューザーのペーパー会社「エーピーアール」に言及、東京は他紙がやってなかった伊藤信太郎議員のコメントをとっている。
朝日、毎日、読売はどれも月並みで量も不足気味。
3面(総合面)で取り上げていたのは読売と東京だけで他はライブドアに持っていかれてしまった。
東京の分析がよく、献金リストや伊藤公介の在職25周年表彰に野党が待ったをかけている点などが新鮮。
読売は小嶋社長の生い立ちや耐震強度偽装問題の経過、政界人脈などだが初歩的(?)な内容が多く、新たな発見という点では今ひとつ。
それでも総合面で分析したこの2紙はエライ。
評価は東京が5、読売が4、産経が3、毎日が2、朝日が1。
なぜ朝日が1になったかというと、民主の鳩山幹事長の発言に関する文章表現に悪意が感じられたからだ。
今回の証人喚問の民主議員の追及を鳩山幹事長が褒めた。
産経は「称賛した」って普通に表現してるのに朝日は「民主、自画自賛」と書いた。
私の感覚では、「自画自賛」という言葉は、「自己満足」のような感じであまり良いイメージではない。
朝日はこのように、わざとネガティブな表現を使って間接的にキライなものをけなす傾向がある。

●自民党のどたばた

もっとも秀逸だったのは東京と、意外なことに産経・読売。
東京は自民党は証人喚問を通過儀礼にするつもりだったのに裏目に出たことや、「偽装問題ごときに拘ってるようでは政権はとれない」と民主党をけん制してたこと、「でも世論もあるし」という本音など、記事自体おもしろい。
産経は、ヒューザー、ホリエモン両方で自民が打撃を受けていることを大きく取り扱っている。
そして、その記事の隣に「笑ってる場合?」という表題で小泉チルドレンの開催した「全国自慢物産展」に出席する首相の写真を載せた。
非常にエスプリが効いており、スマートに批判している。
読売もおもしろい。
自民党内で、安倍さんを守るために伊藤公介が捨てられそうになってる記事を紹介。
さすが自民党の機関紙的な読売だけあって、自民党の内部事情に詳しいんだろうか。
毎日は、ところどころに皮肉がちりばめてあるのだけどまとまった記事がないのが残念。
ただ、ホリエモン出馬の打診に関して「自民は公認しようとしたけど民主党は断った」という民主の皮肉が紹介されている。
これに対して朝日はダメ。
ほんの少しだけ自民のどたばたを紹介しているとは言え、早川議員の質問を「具体的なことを聞いたが」など褒めるような書き方をしている。
評価は東京、産経、読売の3紙が5で毎日が4、朝日は2となりました。

●証人喚問記事の占有率

大小に関係なく証人喚問関連の記事が掲載されたページ数(社説や地方欄は除く)を全ページ数で割って率を求めた。
東京、毎日が17.86%と同率。
産経が12.5%、読売が10%、朝日が7.5%と言う結果に。
評価は東京毎日を4(やはり5をあげるほど掲載数が多いとは言えないので)とし、あとは3、2、1とした。

●総合評価

以上を合計すると、総合得点と寸評はこうなった。
なんと1位は同点で産経と東京。

1位 産経新聞 25点:解説が詳しく情報として役に立つ。知的な印象
1位 東京新聞 25点:突っ込んで記事を書くため、読み応えがある
3位 毎日新聞 23点:意見・編集方針が私好み。たぶん「右」の人はキライでしょう。
4位 読売新聞 14点:解説や情報が少ないし、自民党の広報紙みたい。大味だ。
ビケ 朝日新聞 10点:「左」の皮をかぶった小泉(安倍)応援団で悪質。もっとも思想統制している感じ。

前回に引き続き、朝日新聞がビリを飾る結果となった。
私が朝日に苛立ちを感じるのは、世間一般のイメージとその本質が異なる点だ。
たしかに、中国様なところは世間のイメージ通りなんだけど、内政についてはかなり体制寄り。
正直に社説で意見表明などすれば良いものを、言葉の使い方などで「偏向」するから朝日しか読んでない場合、騙されてしまう危険性が高い。
読売も似た部分はあるのだけど、これはもともと右寄りなのわかってるからそのつもりで読む分、まだ罪は軽い。

とにかく、たくさんの広告を読みたい人以外は「朝日」「読売」は止めた方がいいと思う。


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Dec 20, 2005

さようなら、朝日新聞その3

先週めでたく朝日新聞の解約に成功した私だが、12月一杯はまだ朝日新聞の読者。
土曜日も日曜日も、届いた朝日の記事を前に、
「なに、この記事嘘じゃん!」
「説明が足りない!」
「朝日って何考えてるわけ?!」
など、いちいち独り言ちて、
「定年後の親父」
みたいになって、旦那を怖がらせていた。

とくに腹がたったのは、今朝、19日の朝刊。
昨日朝の報道番組(フジの報道2001だったかNHKの日曜討論だったか、そのどっちかだと思う)に出演した自民党の中川秀直政調会長が、パフォーマンス的に
「証人喚問はいくらでもやれば良い」
などと言った。
それをとても前向きに報道した朝日新聞。
しかも、それまでの報道の中で、与党がもう証人喚問はこれで終わり、と幕引きを図っている件には触れずにだ。

連日、朝日はこの問題に触れたくなさそうに仕方なく触れている。
なんかあるんじゃないかと、私は確信している。
通常の朝日の論調とまるで違うからだ。
民主党憎しだけでここまで報道姿勢が変わるとは考えにくい。

で、朝日新聞にクレームメールを送ってみた。
文面は以下。
さて、返事はくるでしょうか。
スルーだな、たぶん。

前に、日曜の特集で第三号被保険者について明らかな間違いの記述(旦那が妻の分まで年金保険料を負担していると書いてあった)があったので即刻
「それは間違いです」
というメールを送ってみたが、なしのつぶてだった。
最初に
「ご指摘ありがとうございます。担当部署に転送しました」
ってメールが来て、その後は何も来なかった。
「担当部署に転送しました」
が朝日新聞の「回答」らしい。
ちなみに、朝日のお問い合わせフォームには

お客様から多くのお問い合わせを頂いており、返信に多少のお時間を頂く場合がございます。また、ご意見・ご要望・お問い合わせにお答えできない場合もあります。

と書かれている。
これは、返信がくるのが通常で、お答えできない場合は例外という書き方ではないか。
都合の悪いことには頬かむりをするという社風でもあるらしい。

で、文面はこれ。

(文面ここから)

一連の耐震強度偽装問題に関する貴紙の報道に疑問を感じます。

12月15日朝刊29ページの証人喚問のやりとり欄は、ほぼ与党議員の質問のみが掲載されています。
14日夕刊の姉歯氏への質問は、与党議員のみで、野党の質問は全て省略されています。
15日の朝刊は、貴紙の他、毎日、産経、読売、東京、日経の5紙も比較してみましたが、ここまで与党に偏って報道しているのは朝日新聞だけでした。

15日証人喚問で重要な証言を引き出したのは、民主党の馬淵議員であったことは誰の眼にも明らかです。
このほか、その後の日付の朝日新聞においても、自民党議員の質問に対して苦情が多く寄せられている件や、今後の証人喚問に与党側がおよび腰である点に触れられておらず、19日朝刊で「自民党が証人喚問に前向き」という件のみ報道されています。
質問のひどさについても武部幹事長が謝罪した件については16日頃に触れられていましたが、他紙やテレビ番組が大々的に報道したため、仕方なく、といった感じは見え見えです。

貴紙が、政権与党よりも野党第一党の民主党に対して批判的なのは数々の報道で感じております。
野党批判に力を入れるマスコミに何の意味があるのか、と思いますが、思想は自由です。

ただ、批判的であるからと言って、事実を曲げて(脚色して)報道するのはいかがなものかと思います。
少なくとも公共的な役割を担う報道機関である以上、「事実」と「意見」ははっきり区別して記事にすべきです。
御用新聞である産経・読売であっても、その程度の良識はあるようです。
貴紙は、産経・読売とは逆の思想傾向の新聞と受け止められています。
それだけになおさら、野党の一党のみを批難し、その党の議員の仕事の「成果」を軽視し報道しないという姿勢は、社会的責任の点からも問題があるのではないでしょうか。

読者に考え方を押し付けるのではなく、読者が考えるための材料をきちんと提供してください。
それが新聞のひとつの役割だと思います。

NHK番組改変問題や9月の虚偽メモ問題には目をつぶって貴紙を信頼し10年以上にわたって購読してきましたが、今回の件で、もうどの記事も信用できなくなりました。
12月一杯で貴紙の購読を打ち切り、東京新聞に切り替える手続きをいたしました。

(文面ここまで)

ま、もうさようならが決まった相手に、今更こういうことをやる時間のロスというものも考えなくてはならない。

で、重要なのはこれだ。
このブログの提案に協力したいと思う。
http://kikko.cocolog-nifty.com/kikko/2005/12/post_8eed.html

知ってる人は知ってると思うけど、今回の耐震偽装問題に関して、このブログを読んでれば、いろいろな週刊誌を立ち読みする必要もないくらいだ。
耐震偽装問題で初めて知ったブログだが、これの情報はすごい。
馬淵さまからの提案ということなので、心ある人は、ぜひ。
ちなみに、朝日新聞つながりで私は報道ステーションのことは今ひとつ信頼しにくいと思う。(あと、古館くんも今ひとつ信頼しにくいかんじ。軽すぎて嫌いだ)
これまでもっともこの事件の報道に熱心なのはTBSだ。

とりあえず、みのもんたに送っておけば、対応早そうな気がする。
あと、毎日新聞や東京新聞あたりも良いかも。

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Dec 16, 2005

さようなら、朝日新聞その2

昨日書いたように、今日はさっそくASAの営業所にTEL。
朝日新聞の解約を申し出た。

昨日買った毎日と東京をもう一度全紙面チェックして、次は東京新聞にすることにした。
解約日を確認した上で、改めて東京新聞をネット経由ででも申し込むつもりだ。

申し出て一ヶ月は仕方ないかな。
一ヵ月後にでも、解約できれば・・・。
それまでは我慢して朝日を読もう。
というのが当初の皮算用だった。
前回、3年前にサンケイスポーツを解約した際、解約は一ヵ月後と言われたからだ。
その際の詳細はこちらに記してある。
http://homepage3.nifty.com/licc/html/seikatsu/shinbun.htm
今回も、長くて一ヶ月。
もっと緩ければ来週からでも東京新聞を読むことになろう、と本当に勝手ながら皮算用した。

だが、私はわがままな消費者だったらしい。

一度契約したものを一方的に解除することはできない。

消費生活のイロハであるのに、この場合は別、と勝手に推測していた。
手元にある購読契約書では、契約は平成18年9月までとなっている。
5月に訪問してきた新聞屋に、当初6ヶ月更新で契約してたものを1年契約にしてくれとせがまれて気軽に承諾していた。
バカ消費者だ。

「9月までは朝日新聞を購読していただく」
と言われてしまった。
たしかに、調べてみると、クーリングオフ期間を過ぎた新聞契約は、基本的に中途解約は不可で、相当な解約手数料を取られる場合もあるという。
すべては販売店との話し合いによるわけで、前回のサンスポ解約のときには話し合いがうまくまとまっただけであった。
今回のASA営業所にはにべもなく解約は不可と言われた。

気軽に契約したのは、朝日新聞をまさかここまで嫌悪することになろうとは夢にも思っていなかったという理由も大きい。
1月のNHK番組改変問題、9月の選挙関連虚偽メモ問題でも、ぐっと堪えて朝日を取り続けた私だ。

だが、今回の耐震偽装の証人喚問の記録の件。
「改変」「虚偽」ではないとは言え、この新聞の
「伝えたくないことは、事実であっても伝えない」
という姿勢は改善の見込みが少ない。

新聞に主張があってカラーがあるのは構わないが、政党の機関紙でもあるまいし、重要な事実をわざと隠すような報道の