恐怖喚起コミュニケーション
先日、NACS東日本支部のビジネスセミナー
「危険な時代のリスクコミュニケーションとは
~消費者が求める社会的受容とリスクの伝え方~」
を聴講してきました。
その中で印象的だった言葉が
「恐怖喚起コミュニケーション」です。
文字通り、恐怖を引き起こして対処行動を
とらせようとする手法で、
マスコミのセンセーショナルな記事なども
この原理を意識してのことです。
私は自分がマスコミ関係者でありながら、
そうしたセンセーショナルな記事やタイトルが
好きではありません。
そのため、先日の『婦人公論』の薬害肝炎の記事も
センセーショナルなタイトルをつけたい編集部と
意見の調整が必要でした。
しかし、講座を聴いて、それは間違っていたかも
知れないと思いました。
「恐怖喚起コミュニケーション」という手法がなぜ
あるかというと、それは、人は怖がらせないと、
リスク回避しようという行動に出ないということが
リスク認知研究結果から明らかになっているからです。
「危険なことは私には起こらないだろう」
「私は健康だからこの先も病気にはかからないだろう」
と、自分のことに対しては、根拠のない自信というか
楽観的なリスク評価をしているらしいのです。
だから、自分のことのように「大変だ!」と
思ってもらうには、少々、センセーショナルな言葉で
注意を引く必要があるのでした。
それを私は自分の好みで拒否してしまいました。
「薬害肝炎の問題は他人ごとではない、と伝える」
という目的のためには、多少、苦笑いをされても
センセーショナルなタイトルをつけるべきだったのかなー。

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