選挙戦で、広島6区の話題がここのところ持ちきりだ。
「造反議員」の1人、亀井静香前議員の選挙区に、自民系無所属でホリエモンが立候補するという話題だ。
各テレビ局は、ホリエモンのことを嫌いながらも大喜びでこのネタに飛びついている。
選挙区をまわるホリエモンの車の後を、大名行列、または金魚のフンのように、マスコミの車が20台もついてまわるという光景が、広島6区では見れるらしい。
土曜日あたりから、亀井さんとホリエモンのテレビ対決が続いている。
二人を生出演させて、質問に○か×かで答えさせるような企画を、今日も少なくとも二つの局で見かけた。
フジテレビ事件やプロ野球事件でのホリエモンを、私は支持していた。
ただ、今回の立候補には、いくつも疑問符がつく。
らしくない選挙区行脚や住民票移し、ダルマを7つ買っただの、でかい招き猫を買っただの、とりあえずスタートしたばかりの現在は、普通の政治家とさして変わらない保守的な動き方をしている。
政策もわからない。
「郵政民営化に賛成」という点だけははっきりしていて、これは従来からのホリエモンの動きを見ていれば、賛成だろうなあということはわかる。
だが、郵政以外の政策についての考え方がまったく見えない。
14:00にやる日テレの「ザ・ワイド」と夕方のTBS「イブニング5」を見た。
両方とも、堀江氏と亀井静香氏が生出演。
同じ6区の民主党の佐藤公治氏は出演せず、VTR出演のみだ。
(いくつかの番組で、佐藤氏はそういう手段をとっていた。このくだらないバカ騒ぎに乗せられない姿勢は正しいと思う)
どちらの番組も、各候補者にいくつかの質問をし、○か×かを答えてもらう企画をやっていた。
亀井さんには
「堀江さんは強敵だと思うか」
とかそういう質問が中心。
ホリエモンにも、
「勝てると思うか」
とかそういう質問をやってる間はまあ良かった。
やっちまったのは、夕方のTBS。
ホリエモンへの質問で、
「女性の心は金で買える、と著書にあるが、現在もそう思うか」
「靖国参拝はするか」
「勝ち組負け組みは正しいと思うか」
などという質問をぶつけ、すっかりホリエモンを怒らせてしまった。
とくに三つ目の勝ち組負け組について、ホリエモンは逆襲した。
「勝ち組負け組みっていう二極の分け方はなんですか。そういう勝ち負けみたいな話を冗長してるのはマスコミでしょ?金を稼ぐために一生懸命働くか、金に価値を置かないでもっとスローな生活を好むかは、個人の価値感の問題。それを良い悪いで区別してるのは、あなたたちでしょ?」
とやり込められた。
まったくの正論だ。
マスコミは「ホリエモン=お金」という図式を作りすぎている。
一候補者に対する態度として、これは公平な態度とは言えない。
一方で、亀井さんも佐藤さんもインタビューの中でマスコミに注文をつけた。
亀井さんは、
「造反とか反改革派だとかそういうネガティブな名称をおもしろおかしく連発して。もっと公平にやるべきでしょ」
というような趣旨の反論をした。
佐藤さんは、
「(民主党はかすんでいるという質問に対して)民主党は政策を述べている。だが、マスコミがそれを軽視して、取り上げない。マスコミ操作が下手という点で民主党にも足りない点はあるだろうが、マスコミももう少し中立であるべきだ」
というような趣旨のことを言った。
結局、どの候補者からも苦情を言われてしまった格好だ。
このバカ騒ぎぶりに呆れている有権者は多いと思うがそれだけではなかった。
候補者も、不真面目な報道に対して怒りを表明した。
いいかげん、どうにかしなさいよ。マスコミ。
いっぱしのオピニオンリーダーのつもりなのかなんか知らないが、君たちのレベルを国民のレベルだと決めつけないでほしい。
もしくは、国民はどうせその程度、と見下してる?
ただ、わかったことがひとつ。
TBSが、ホリエモンに
「イラク撤退の是否」
を聞いた。
ホリエモンははっきり答えず、
「世界平和の実現」
と答えた。
答えると損だから答えないのか、本当に方針がないのかそれはわからない(でも、撤退したい派なんじゃないかなあ。小泉さんに反すること、今は言えないから世界平和に逃げたのでは、と私は見る)。
イラク撤退を、政治家選びの基準と考える有権者もいる。
そういう人は、このちょっとした言葉の選び方から判断すれば良い。
玉虫色の表現=国民を騙そうとしている
これが政治家たるものの表現術であるからだ。
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